萩谷慧悟・阿部顕嵐・長妻怜央、第2章への決意を込めた新曲「But」での挑戦とこれからのグループのかたち
それぞれの活動に対してのリスペクト
──先日の『7ORDER 5周年記念特番』で、顕嵐さんはしばらく俳優業に専念することを発表しました。改めて、その思いを教えてください。 阿部 メンバーが辞めて、みんな一人ひとり、人生これからどうしていくかっていうことを考えたと思うんです。そこで僕は初心に戻って、一番やりたかったことはなんだろうなと突き詰めて考えたら、俳優をやりたいと。じゃあ、どうやったらそれを現実的にできるかという話し合いをして、音楽活動には流動的に参加するかたちを取らせてもらいました。僕の申し出を尊重してくれたメンバーには感謝でいっぱいです。僕がいない状態で楽曲制作やライブをすることになるからから申し訳ない気持ちもありますし、ファンの方に対してもステージに一緒にいられなくてごめん、という気持ちです。 萩谷 顕嵐も含めてメンバーでいろんな話をしたんですけど、本人がやりたいことを抑圧するのは違うだろうと。そもそも7ORDERは個々がやりたいことをやって、それを最大限に楽しんでもらえるようにしていくというのが始まった当初から変わらないことなので。だから顕嵐に関してはすごく前向きに「カッコイイ奴になってきて」って。俺たちも顕嵐にカッコイイと言ってもらえるようなパフォーマンスをするからって。そういう感じですね。 ──7月のリリースツアーは顕嵐さんがいない5人でパフォーマンスすることになります。どんな7ORDERを見せたいですか? 長妻 5人になることによって、それぞれが今までに培ってきたものをより濃く出せるんじゃないかと思います。5人になることで歌パートも変わるから、歌うときの声質とかも意識していくことになるはず。 ──5人の個性や特徴を出したステージングになりそうだと。 長妻 たとえば今までの僕だったら、ちょっとおちゃらけでかわいいキャラが多かったです。それをMCで出してもいいけど、パフォーマンスになったら俺の声質的に低いトーンで歌ったりとか。逆にさなぴー(真田佑馬)は力強い声を持っているからお客さんのテンションを上げるところを担当するとか。そういう意識で取り組むことで5人がより魅力的に見えるんじゃないかと思うんです。 萩谷 5人のフォーメーションをライブツアーでやるのは初めてなので、ステージでの立ち方も変わってくるはず。グループの顔でもある顕嵐がいないライブになるわけだから、今まで以上にもっとがんばらないとなって思いますし、顕嵐が今回のライブを観たときに「俺のグループ、カッコイイな」って思わせるライブにしたいですね。顕嵐も俺たちにカッコイイと思わせる俳優になると言ってくれているわけだから。お互い、リスペクトがさらに深まるような、そんな期間にしていきたいです。
文=猪又 孝