「中国EVの父」、EUとの関係改善へ投資協定交渉の再開呼びかけ
(ブルームバーグ): 中国の電気自動車(EV)産業の父と呼ばれる万鋼氏は、中国と欧州に投資協定に向けた交渉を再開するよう呼びかけた。
2007-18年に科学技術相を務めた万氏は、貿易を巡る緊張の緩和を求めている。欧州連合(EU)は中国から輸入するEVに来月から最高48%の関税を課す方針だ。
関税は政治的な動機によるもので、全てのEU諸国が支持しているわけではないと同氏は述べた。
同氏は遼寧省大連市で開催されている世界経済フォーラム(WEF)主催の夏季ダボス会議で「中国は既に世界市場の一部であり、貿易障壁を設けることにコンセンサスは得られないだろう」とし、「多くのEU諸国がこの措置に反対している」と述べた。
EUが示しているパニックは、中国の対外投資が輸出のペースに追いついていないという事実にも起因していると、万氏は指摘。関係を改善する一つの方法は、包括的投資協定(CAI)交渉を再開することだろうと述べた。欧州議会は21年に同協定の批准を巡る審議を凍結している。
関連記事:
原題:‘Father’ of China EV Industry Calls for Investment Talks With EU(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Bloomberg News