周囲が「結婚ラッシュ」で、3ヶ月連続で式があります。ご祝儀が「9万円」かかるのですが、減らすのはマナー違反ですか…?
周囲が「結婚ラッシュ」で、3ヶ月連続で式があります。ご祝儀が「9万円」かかるのですが、減らすのはマナー違反ですか…? 社会人になると、親しい友人の結婚式に出席する機会が増えてくるのではないでしょうか。しかも結婚ラッシュで、短期間に何度も結婚式に招待されることも珍しくないでしょう。しかし、結婚式に出席するためにはご祝儀を包む必要があり、ご祝儀の用意を負担に感じる人もいるかもしれません。ここでは、少ないご祝儀がマナー違反になるのかを解説していきます。 ▼友人からのご祝儀が「2万円」だった! これってマナー違反?
友人へのご祝儀の相場
まず、招待された友人の結婚式に包むご祝儀の相場についてみていきましょう。こちらの質問者は結婚式に3ヶ月連続で出席する予定で、ご祝儀に「9万円」必要なことを不安に思っています。この金額は1出席あたり3万円になるため、実際のご祝儀の相場を参考としているようです。 この3万円という金額は、「本当に3万円であってる?関係性別結婚式のご祝儀相場一覧」(ハナユメ)のデータからも読み取ることができます。新郎新婦との間柄が「友人」の場合で、83.9%がご祝儀として3万円を用意しています。さらに、年代別にみた場合、20~29歳以下は86.8%、30~39歳以下は81.5%の人がご祝儀として3万円渡していることが示されています。このようなデータから、友人へのご祝儀は3万円が相場であるといえるでしょう。 友人へのご祝儀の相場3万円には、結婚へのお祝いだけでなく、招待にかかる費用を含むとされています。実際、結婚式に招待する側は、招待客の食事や引出物などの準備にお金がかかります。そのため、ご祝儀を相場より少ない金額にすることは避けたほうが無難です。
ご祝儀に関するマナーは
3万円のご祝儀が用意できない場合は、結婚する当事者(新郎あるいは新婦)に事情を説明して少ない金額で納得してもらいましょう。そのうえで、改めてプレゼントを贈るのもよいかもしれません。 一方、ご祝儀が用意できないのを理由に、結婚式に手ぶらで出席したり、無断で欠席したりすると社会人としての常識を疑われてしまいます。その後の交友関係を円滑に保つためにも誠意ある対応を心がけましょう。また、会費制など金銭的にも負担が少ない傾向にある二次会のみに参加するのも一案です。 ご祝儀の金額は3万円や5万円など奇数が望ましいですが、2万円でも差し支えないとの考え方もみられます。その場合、1万円札2枚にするのは縁起がよくありません。お札の枚数を偶数にすると、割り切れることから別れを連想させるからです。2万円を包むときは、3枚のお札(1万円札1枚と5000円札2枚)にするなどの配慮が必要です。 もちろん、金額に関係なく新札を用意することはいうまでもないでしょう。また、ご祝儀袋の水引にはいくつか種類があるので注意しましょう。結婚式用の水引として代表的なものには「結び切り」や「あわじ結び」があります。出産祝いなどに使う「蝶結び」は結び直せるものなので、結婚式のご祝儀袋には避けなければなりません。 なお、3ヶ月のうちに結婚する3人と自分との関係も重要です。独身の場合、将来は自分の結婚式にこの3人を招待する可能性がでてきます。もし、3人が共通の友人であるなら、平等の金額にしたほうがよいでしょう。招待された側同士がご祝儀の金額を打合せることもあり、2人は3万円、1人は2万円など差をつけてしまうと、その後の関係に影響が出てしまうこともあるからです。