【関西学生野球】京大、頭脳的重盗でリードを広げるも逆転負け
◇関西学生野球春季リーグ第6節2回戦 京大3―9近大(2024年5月12日 甲子園) 京大が頭を使った攻撃で近大を翻弄した。2―0とリードした6回表無死一、三塁で一塁走者の谷口航太郎内野手(3年)がスタート。近大の野口練投手(3年)が一塁に送球すると三塁ランナーもスタート。本塁は際どいタイミングだったが球審の腕が左右に開いて生還が認められた。 三塁走者の庄倫太郎外野手(4年)は「あれは一塁走者の盗塁のサイン。ああなれば僕も行くしかなかった」と振り返る。頭脳を駆使して奪った重盗の3点目で勝利に近づいたが、近大の猛攻に逆転負けを許した。 近田怜王監督は「玉越の後のピッチャーがいなかった。だから3点リードしていても危ういな、とは思っていた」と話す。先発の松尾駿投手(3年)が2回を四球一つに封じたが、3回の打席に代打を送る。「松尾は1イニングしか投げられない。2回投げたのは儲けものでした。玉越は6回までと思っていましたが…」と継投の難しさをかみしめて いた。