【動画】知ってた? 大阪市ごみ収集車、あのオルゴールメロディは島倉千代子さんが歌った曲/大阪
大阪市内に住んでいると、必ずといっていいほど耳にするメロディがある。それが聴こえると、自然に台所などのゴミ箱などを見ては「もう出したよなぁ?」と確認してしまう人も多いかも。そう、同市環境局のごみ収集車から流れる、あの「オルゴール調」のメロディだ。しかし、メロディを知っていてもタイトルや使用された経緯を知っている人は少ないのでは?
50年前に島倉千代子さんが歌った「緑化100年運動」の曲
「このメロディは1966年(昭和41年)から使われてるんですよ」と話すのは、同局の広報担当者。この曲は1964年に発売された「小鳥が来る街」で、故・島倉千代子さんが歌っていた。 なぜ、島倉さんの曲を使ったのだろうかを聞いてみると、1964年に同市全体で「緑化100年運動」という事業をスタート。当時のレコード会社がこの運動に理解を示し、無償で制作された曲だという。その一環から、ごみ収集車のオルゴール音として使用されるようになったと、同局担当者は話す。
メロディが流れる前は、鐘をたたき鳴らしてお知らせ
では、その音楽が鳴る前はどのように集めていたのか? 担当者に聞くと、それまでは人力の肩曳(かたびき)車でゴミを集め、集める人が市民らに「収集に来た」と声で呼びかけたり、鐘をたたいて鳴らしては、収集に来たことを知らせていたという。 かれこれ48年間、大阪市民が当たり前のように耳にしているこのメロディ。だが、この経緯を知って、聴き方が少し変わったという人もいるのでは?