世界最高齢完走、更新挑む 91歳「アイアンマン」選手
トライアスロンの最高峰「アイアンマン世界選手権」を2018年に85歳で走り切り、最高齢完走者のギネス世界記録を持つ千葉県八千代市の稲田弘さん(91)が、米国ハワイで10月に開かれる同選手権で記録更新に挑もうとしている。 千葉県庁を4月半ばに表敬訪問し、オーストラリア・ケアンズで6月中旬に行われるレースへの参戦を表明した。制限時間内にゴールすれば世界選手権に出られる。熊谷俊人知事に「出場権を獲得したい」と力強く宣言した。 アイアンマン世界選手権は水泳2.4マイル(約3.9キロ)、自転車112マイル(約180キロ)、フルマラソン42.195キロでの3種目で合計タイムを競う。ギネス記録の18年の完走は、85歳328日で達成した。 60歳で水泳を始めたのを機に、競技の道を進んだ。なじみのジムのプールで泳ぎ、悪天候でも自宅近くの川沿いをランニング。決まったルートで自転車をこぐ。千葉市に拠点を置くトライアスロンチームに所属し、月に1回程度、房総半島南部で合宿。自転車での走り込みなどに力を入れる。