避難所の体育館の屋根が地震で落下する恐れ 高知・室戸の県立体育館が利用中止に 古い基準の工法で建築
高知県室戸市にある県立室戸体育館の屋根が地震時に落下する恐れがあるとして、当面の間、利用を中止することがわかりました。 県は耐震改修に2年程度かかるとしています。 この体育館は1991年に建設されました。 高知県から室戸市への運営移管に向けて安全性を調査したところ、屋根と梁の接合が古い基準の工法で実施されていて、地震が起きるとコンクリート製の屋根が落下する危険性があるということです。 この体育館は高台にあり、緊急時の地域住民の避難場所にも指定されています。 また、南国市にある県立高知東工業高校の体育館と知的障害児入所施設園の体育館でも同じ工法で建てられていて、高知県では今後耐震診断を行うなどとしています。 31日行われた記者会見で、高知県の担当者は「なにより利用者の安全を確保するため利用中止にしました。同じような工法で建築している建物を所有している人は県建築指導課まで問い合わせてほしい」と話しています。
ABCテレビ