米誌が「もしイチローが20歳でメジャーに渡っていたら」の仮説を検証
さらに同誌は、イチローと他の殿堂入り選手との比較もしている。 長打が少ないと言われるイチローだが、長打率と打率の差を表すISO(長打率ー打率)は0.91であり、イチローよりもISOが低い殿堂入り選手には、守備の名手として知られたオジー・スミスと、ルイス・アパリシオがいるとしている。 同紙は、イチローと、通算7度の首位打者を獲得、1985年に通算3000安打を達成しているロッド・カルーを比較し、両者ともにコーナーポジションの選手としては、パワーは平均以下だが、安定して打率3割以上を記録していると分析。カルーはイチローよりも通算打率と四球率が高いが、イチローはスピードと守備ではより貢献しているとも付け加えている。 また、イチローが20歳でメジャーリーグデビューしていた場合は、1994年に打率.394を残している史上22人目の通算3000安打打者であるトニー・グウィンと似た成績を残していたかもしれないと推測。打率とパワーにおいて、より成績が上向いていたと考えられるからだと理由を述べている。 分析記事は、いろいろと比較をしてみたが、イチローを直接的に同じ分野の他のすばらしい選手と比較することはできず、そのことが過去70年の野球史のなかで最も特異な才能を持った選手にしているのかもしれないと結んでいる。 フィリーズ戦で4試合ぶりに先発したイチローは、通算3000安打にいよいよ後4本に迫った。メディアを含めたイチロー狂騒がますます激しくなりそうだ。