3月25日からボアオフォーラム開催 トランプ氏就任で国際情勢変動 アジアの協力を議論
【北京=三塚聖平】アジアを中心に世界の政財界要人が経済協力などについて話し合う中国主導の国際組織「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」は8日、毎年恒例の年次総会を3月25日から28日まで海南省博鰲で開催すると発表した。今年のテーマは「世界が流動的な中でアジアの未来をともに創造する」とした。 「米国第一主義」を掲げて関税引き上げを主張するトランプ次期米大統領の就任で国際情勢の変動が見込まれる中、アジア地域の協力強化について議論する。同日に北京市内で行った記者会見で、ボアオ・アジアフォーラムの張軍・秘書長は、テーマに関して「多国間主義を堅持し、開放、発展を推し進めるのが目的だ」と説明した。 博鰲アジアフォーラムは、中国が主導して設立した国際組織。2002年から毎年1回、中国のリゾート地である海南島の博鰲で年次総会を開いている。 アジアを中心に世界各国から政治家や経済学者、企業経営者らが集まり、世界経済の現状や見通しについて議論。例年、中国共産党最高指導部メンバーが参加しており、昨年は序列3位の趙楽際(ちょう・らくさい)全国人民代表大会(全人代)常務委員長が演説した。