”もう一つの沖縄戦” 旧南洋群島墓参団が出発
沖縄テレビ
太平洋戦争時、サイパンやテニアンなど旧南洋群島で犠牲となった県出身者を現地で追悼する慰霊祭に向けてきょう遺族らが那覇空港を出発しました。 太平洋戦争中、旧南洋群島では現地で暮らしていた人などおよそ1万2000人の県出身者が犠牲となりました。 遺族らで作る墓参団が参加する慰霊祭は参加者の高齢化が進み2019年を最後に一度途絶えましたが、一昨年から再び訪問が実現し今年も37人が参加します。 ▽両親や兄弟を亡くした兼城賢愛さん(90): 「今度まで、今度までと思っているけれどこの時期になるとやっぱりまた行きたくなる。また来たよ、沖縄も復興してるし(と伝えたい)」 ▽両親ときょうだいを亡くした多和田眞久さん(87): 「自分の年を考えるうちにこれで最後じゃないかと(思って)行きたかった。元気でやってるよと言いたい。」 ▽多和田さんの姪 山内幸代さん: 「(おじが)もう一度現地で家族に手を合わせたいという気持ちが長年あったので平和で元気に過ごしているよと伝えたいです」 参加者は来月3日までテニアンやサイパンを訪問し慰霊の塔を参拝します。
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