「マンスプは射精だ!」屋根のない家に住む漫画家の叫び…「おもしろいおじさんになれば若い子から話を聞かれると思ってたのに、いざ自分がおじさんになったら…」
なぜおじさんはマンスプをやめられないのか? 新宿ゴールデン街で、週一で店に立つ作家・山下素童があるバーで出会ったのは、「マンスプが気持ちよすぎてやめられない」と語る漫画家の座二郎。そんな彼に取材を申し込むと……。 【画像】「屋根のない家」で気持ちよく取材を受ける漫画家
「射精よりもマンスプのほうが気持ちいい」
「マンスプしたいな~っ! あ~、マンスプしたいなぁ~っ!」 深夜3時。新宿5丁目のとあるバーで飲んでいると、隣に座っていた50歳ほどの男性が急に嘆きはじめた。 マンスプとは、「男(man)」と「説明する(explain)」を掛け合わせた造語である「マンスプレイニング(mansplaining)」の略称だ。男性が若者になにかを偉そうに説明したりアドバイスしたりすることを批判する意味合いが込められていて、2008年頃からアメリカのフェミニスト・ブロガーを中心に広まってきた言葉だ。 酒場に行くと急に無自覚にマンスプしてくる男性に絡まれることはよくあるのだが、自ら「マンスプしたいなぁ~っ!」と嘆く人に出会ったのは初めてのことだった。 「もうね、最近はセックスしたいという気も薄れてきた。年取ったせいか、射精よりもマンスプのほうが気持ちいいと思うようになったからね。Yahoo!ニュースとか読んでても、モノをわかってない人に何か教えてあげたくてコメント書きたくなっちゃうもん。あ~、マンスプしたいなぁ~っ!」 バーテンの女性に向かって「マンスプしたい」と嘆き続ける男性が何者か気になり、話を聞いてみることに。 その男性の名は「座二郎」。職業は漫画家で、かつては建築士として建築会社に勤めながら通勤電車内で漫画を描く"通勤漫画家"として話題になり、その漫画が文化庁の主催する芸術祭の推薦作品にも選ばれたことがあるそうだ。 「いま僕が住んでる家は自分で設計して造ったんだけど、屋根がない家でね。新聞やテレビで何度も取り上げられたことがあるんだよ」 屋根のない家なんてあり得るだろうか。後日、杉並区にある"屋根のない家"を訪問することに。