はつらつと声を合わせる出演者=県立音楽堂交流ホール

　富山市出身の俳優西村まさ彦さんが総合プロデュースする「アクティブシニアのための演劇クラス」の発表ステージ（北國新聞社共催）は4日、金沢市の県立音楽堂交流ホールで行われ、60歳以上のシニア役者60人が生き生きとした演技を繰り広げた。 　昨年9月から稽古に励んだ役者が2チームに分かれ、バス停を舞台とした「バスを待つあいだに」を上演した。 　公演が振るわずバス停で反省会をするシニア劇団を描いた物語では、出演者がレ・ミゼラブルの「民衆の歌」ではつらつと声を合わせ、劇団の再起を誓い合った。あの世とこの世の間にあるバス停が舞台の物語では、個性的な登場人物を織り交ぜながら事故に遭った夫婦の絆を表現した。 　西村さんは「夢を持つのは若者だけの特権じゃない。夢を追い掛けることが生きていくことにつながる」とあいさつした。演劇クラスは新年度も開講される。