不凍液連続殺人事件、夫の母親を殺害した罪で元会社役員の夫妻を起訴
東京都台東区の夫妻が夫の母親に不凍液を飲ませて殺害したとして再逮捕された事件で、東京地検は13日、夫妻を殺人罪で起訴し、発表した。捜査関係者によると、いずれも黙秘しているという。 【写真】父親に対する殺人容疑で再逮捕され、浅草署に入る細谷健一容疑者=2024年10月25日午前9時51分、東京都台東区、小林一茂撮影 夫妻は元会社役員の細谷健一(43)、妻の志保(38)の両容疑者。起訴状によると、2人は共謀して2016年12月~18年1月21日ごろ、台東区内やその周辺で健一容疑者の母八恵子さん(当時68)に対して複数回にわたり、不凍液に含まれるエチレングリコールなどを飲食物に混ぜて摂取させ、全身機能障害に伴う上部消化管出血によって死亡させたとされる。 両容疑者は今年2月以降、次女の美輝(よしき)ちゃん(当時4)、健一容疑者の姉の美奈子さん(当時41)、父親の勇さん(当時73)への殺人容疑で逮捕された。東京地検は美輝ちゃんの事件については処分保留とし、ほかの2人の事件では殺人罪で起訴していた。(遠藤美波)
朝日新聞社