中野栄治元調教師がブローザホーンの宝塚記念Vに喜びの声「これからまだ伸びるよ」
今年3月に定年を迎えて引退した中野栄治元調教師(71)が26日、美浦トレセンを訪れ、解散まで管理したブローザホーン(栗・吉岡、牡5)の宝塚記念Vを喜んだ。レース当日は単勝馬券を買って応援していたと言い、「(勝った瞬間は)よしっ、単勝もうかった、と思ったよ。強かったね。(菅原明)ジョッキーも完璧に乗ってくれた」と笑みを浮かべ、あいさつに駆けつけた菅原明騎手とガッチリ握手をかわすシーンもあった。 雨の影響で重馬場でのグランプリ開催となったが、「雨が降ったし勝つと思っていた。良馬場でもいい時計で走った実績があるけどね。好天でもいい、雨でもいい。二刀流だね。大谷さんだ」と国民的スターになぞらえた。若駒時は9戦目に初勝利を挙げるなど、未勝利を突破するのもひと苦労だったが、「当時は精神的な面が伴っていなかった。でも、シャープさやしなやかさはあったからね」と素質を感じ取っていたという。5歳にしてビッグタイトルを手にした遅咲きの大器。「今が充実期。これからまだ伸びるよ」とかつての管理馬の行く末に期待した。