「職場に着ていけるトレンドの服を探して?」ChatGPTにコーディネイトを聞いてみた驚きの結果とは
いまやフランス人の53%がChatGPTをなんらかの形で利用している。そこで、ChatGPTにファッションアドバイスをしてもらったらどうなのか、試してみた。 【写真】シースルーにノーパンツ、「ブラ見せ」スタイルまで?!2024年の注目トレンドを見る 調査会社Ipsosがソプラ・ステリア社のためにフランスで実施した調査(調査期間:2023年10月30日から11月2日)によれば、回答者の53%はChatGPTを使ってみたことがあり、47%は特定のテーマに関する情報を得るために利用したことがあるそうだ。同調査によれば、「フランス人の77%がこのツールをひとつの革命と見なしている」。では、ファッション情報についてはどうだろう?つまり、このAIアプリは、どんな服を着るべきなのかについて、役立つアドバイスをしてくれるのだろうか。映画『クルーレス』(1995年)の主人公、シェールが使っていたファッション・アプリのように、生活が便利になるだろうか。そんな疑問を最初に持ったのはUS版『ヴォーグ』だった。 同誌編集者のジョイ・モンゴメリーはchatGPTに、「2024年のトレンドとなる」アイテムを教えてほしいと依頼した。すると「幾何学的な」バッグや「フューチャリスティック(未来的)な」靴といった具体的な提案があったが、それ以上詳しい説明はなかった。さらにジョイが「ヴォーグの編集者」っぽい服をリクエストしたところ、映画『プラダを着た悪魔』(2006年)に出てくるようなスーツを着るようにという回答があった。chatGPTは表面的な提案をするデジタルムードボードのようなもので、真に革命的とは言えないという結論にジョイは達した。言い換えればこれは機械であって人間ではない。さて、フランスの「マダムフィガロ」誌でも同様の実験をおこなった。
「職場に着ていけるトレンドの服を探して?」
「トレンド」、「職場」といったキーワードを使って簡単な質問をしたつもりだったが、chatGPTは即答してくれなかった。「もちろんです! 職場に着ていけるトレンドの服を提案するには、もう少し情報が必要です」という文字が現れた。「職場のドレスコードは? 色やスタイル、小物に関するなんらかの制限はありますか?あなた自身、どんなスタイルが好みですか?ビジネス、カジュアル、あるいはシックな感じ?」。特に好みはなく、クラシックだけれどトレンドを取り入れたものと答えたところ、男性用、女性用の2種類の服装が提示された。 おもしろいのは、提案された「女性用」が、これぞ典型的なオフィスウェアというべきスタイルだったことだ。白いブラウス、パンツはシガレットパンツかストレートなもの、ブレザー、小物はエレガントな時計か控えめなジュエリー、そしてミドルヒールのパンプスかローファー。超クラシックなスタイルで、「トレンド」らしき要素は微塵もない。ひょっとして最近のミュウミュウのコレクションにインスパイアされたのだろうか。超人気のイタリアブランドは"セクシーセクレタリー"風のシルエットを打ち出している。