客足まばら&低価格な「場末のスナック」が“それでも潰れない”ワケ【登録者数50万人/税理士YouTuberが解説】
“ストレスフリーな場が欲しい”…現代社会のニーズにもぴったり
お客さん側のニーズをもう少し深く掘り下げると、スナックはお客さんたちのサードプレイス(third place)になっているといえます。 サードプレイスは、居心地が良く、ストレス、重圧、責任感などから開放される「第3の場所」を意味する言葉です。 第1の場所であるファーストプレイスは家です。第2の場所であるセカンドプレイスは職場や学校です。多くの人は日常的にこの2箇所を行き来していますが、それだけでは息が詰まります。 サードプレイスという概念を提唱したレイ・オルデンバーグというアメリカの社会学者によれば、現代社会においては「サードプレイス」を持つことが人生の満足度を高めることにつながります。 会社帰りにふらっと寄ることができ、財布に負担をかけずに息抜きできるスナックは、まさにサードプレイスの条件を満たしている店といえるでしょう。 サードプレイスのポイントは「ゆるくて良い」ことです。自宅や職場はきれいにしておきたいですが、サードプレイスは雑多で構いません。緊張感から解放されるという点では、むしろ雑多であることが大事です。多少、汚くても問題なく、狭くても構いません。美人揃いで料金が高いキャバクラは緊張感が生まれますが、スナックはリラックスして飲むことができます。 その点でもスナックはサードプレイスにピッタリで、そのゆるい雰囲気がリピーターを引きつける重要なポイントになっています。 菅原 由一 SMG税理士事務所 代表税理士 YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』運営
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