「巨大ヒョウで人が死ぬ」「東京湾は熱帯魚だらけ」…生き残るのが困難すぎる「地球沸騰期」
『日本沈没』が絵空事ではなくなる
2050年、食卓に並ばなくなってしまう食べ物は山のようにある。コーヒー豆の産地は半減すると予測されているし、チョコレートの原料であるカカオに至っては絶滅するという研究まで報告されている。とりわけ私たちの生活に直結するのは、パンやパスタ、ラーメンの原料である小麦の生産に関する予測だろう。 小麦は、ほかの3大穀物であるトウモコロシ、コメと比べると暑さにひときわ弱い。そのため、気温上昇で2050年までに世界の小麦の収穫高は23~27%減少する恐れがあると、国際食料政策研究所(IFPRI)は指摘しているのだ。急速に温暖化が進行していることを踏まえると、予測よりも遥かに不作となり、小麦が高級品になっていてもおかしくはない。 また、地球温暖化は南極大陸やグリーンランドなどの氷河や氷床を溶かし、海水面を上昇させてしまう。IPCCの予測によると、2050年には海水面が40cm近く上昇する見込みで、日本では半分の砂浜が消滅する。 特に被害を受けるのは東京だ。東京全体の平均海抜は40mだが、江東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)は海面下の「ゼロメートル地帯」が多い。たとえば江戸川区は70%が海面下にあるため、対策しなければ浸水や水没する恐れがある。 洪水や高潮のリスクも高まるため、他のエリアでも人が住むことは困難になる。当然ながら、湾岸のタワマンでの生活は絶望的だろう。 技術が進んで産業革命が起こる一方、地球は「沸騰期」に入り、世界では第三次世界大戦が勃発するかもしれない。有史以来、最大級の変化が2050年までに訪れることを覚悟して、生きてゆかねばならない。 「週刊現代」2024年10月5・12日号より
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