<異世界スーサイド・スクワッド>約60秒間、圧巻の正装お披露目シーン 今度は帝国の獣人たちを相手に大暴れ
ハーレイ・クインやデッドショットといったDCコミックスを代表するヴィラン(悪役)たちで構成される特殊部隊スーサイド・スクワッドが、剣と魔法の異世界で大暴れする「異世界スーサイド・スクワッド」(毎週金曜深夜0:30-1:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・Prime Video・FOD・Huluほかで配信)。ワーナー ブラザース ジャパンが仕掛ける日本発の完全新作オリジナルアニメで、DCコミックスのキャラと異世界ファンタジーの魅力が味わえる異文化交流なミクスチャー作品。第3話は、異世界で女王と謁見したスーサイド・スクワッドが、帝国との戦争に加入する様子が描かれた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】デッドショットとラットキャッチャーの囚人時代の因縁も描かれた(ほか、Episode3の場面カット多数) ■セシル×リックの会話シーンが楽しい 王国の大監獄を占拠したハーレイ・クイン(CV:永瀬アンナ)らスーサイド・スクワッド(スースク)。そこへ王国の姫・フィオネ(CV:上田麗奈)からの要請を受けた騎士団長のセシル(CV:福島潤)が到着するも、言葉の通じないスースクとは意思疎通ができず、一同は一触即発の事態に。しかし、すんでのところでリック・フラッグ(CV:八代拓)が登場し、監獄仕込みの現地語を駆使してセシルと交渉する。やや誤解は生じたものの、なんとか王城へと招かれる運びとなるのだった。 序盤はセシルとリックの会話シーンが見どころ。リック自身は丁寧な現地語を話しているつもりなのだが、いかんせん囚人たちの会話から学んだということもあり、その言葉は「その汚いツラを貸せ」や「おめえの臭えオツム」などガラが悪く、無意識にセシルを煽りまくっているのが面白い。セシルは、言葉が通じないはずのハゲいじりにも敏感に反応するなど、煽り耐性の低さを見せていただけに、このリックの煽りにもキレるのではと思われたが、土壇場でフィオネの言葉を思い出して剣を収めるなど、思いのほか大人な対応を見せてくれた。さすがは「救国の英雄」と言ったところだろう。このすれ違いコントのようなやり取りには、SNSでも「めっちゃ煽るやんwww」「これは流石にキレてもいいぞww」などの声があがっていた。 ■イカしたBGMをバックに、正装お披露目シーンが圧巻! 王城へとやってきたスースクは、そこで女王と謁見。最近になって敵国である帝国の力が増している原因は、リックとともに異世界へとやってきたヴィランらが帝国側に付いたからだということが判明すると、ピースメイカー(CV:子安武人)が「我々にはその不始末を正す覚悟がある」と宣言。こうしてハーレイらスースクは、王国側の戦力として帝国に付いたヴィランと戦うこととなるのだった。 こうして暫定的に王国に協力することとなったスースクだが、押収されていた武器や服装を回収し、正装がお披露目されるシーンは注目。せりふは少なく、時間にすると約1分弱という短い尺ではあるが、作画のテイストがこれまでとはガラリと変わり、イカしたBGMとともにとことんスタイリッシュなビジュアルメークが施されている。第3話にしてようやく本来の姿を取り戻したスースクだけに、このシーンのキメっぷりは圧巻。これにはSNSでも「正装キターーーー!!」「作画いい味出してるなぁ」など、絶賛の声が寄せられていた。 ■原作でもおなじみのラットキャッチャーが登場 セシル率いる王国騎士団と、帝国の獣人たちとの戦いが始まる。正面から正々堂々と突破しようとする騎士団を横目に、スースクは要塞の壁の一部を破壊して内部へと潜入。砦内の警備をやすやすと突破し、ついには獣人たちを指揮するヴィランであるラットキャッチャー(CV:上田燿司)の元へとたどり着く。ラットキャッチャーは獣人たちを洗脳し、思いのままに操る能力をもつ元囚人で、デッドショット(CV:山口令悟)のかつての囚人仲間でもあった。デッドショットは彼を友達だと思って接していたものの、実際には親切の押し売りと不条理の押し付けのオンパレードであり、多大な迷惑を被っていたラットキャッチャーは、積年の恨みもあってスースクに思いっきり牙を剝く。 ラットキャッチャーは本家のDCコミックスにも登場するヴィランで、ネズミを操るという能力もほぼ同じ。ただ、異世界へと転移したヴィランらは、みな何かしら能力が拡張しているようで、ラットキャッチャーはネズミ以外の獣も操作できるようになっている。もちろん、それはスースクにも言えることで、例えばクレイフェイス(CV:福山潤)は己の肉体以外の泥も操れるようになっていたり、ハーレイも持ち前の馬鹿力がパワーアップしているなど、異世界モノのお約束もしっかりと踏襲しているのがにくいところ。 また、デッドショットとラットキャッチャーの囚人時代の因縁も描かれたが、SNSでは「普通にいじめられてる方がマシなレベルww」「これはトラウマ確定ww」など、ラットキャッチャーに同情する声が多く寄せられていた。個性の強いスースク内ではわりと常識人の部類に見えていたデッドショットだが、そこはやっぱりヴィランなわけで、まともなわけはないということが改めて明らかとなった。 ■さらにパワーアップ? 楽しげなアクションシーンが見どころに スースクとラットキャッチャーたちのバトルが始まった。四方から襲い来る無数の獣人たちを、こともなげに蹴散らしていくスースクの強さは相変わらず規格外。ひと通りの格闘戦ののち、デッドショットが貯水槽を破壊し、クレイフェイスが湿った砦を能力で半壊させて決着となった。絶体絶命のピンチに陥ったラットキャッチャーだったが、突然現れたカタナ(CV:安済知佳)に助けられて逃亡に成功。現実世界でハーレイを捕らえたカタナは、今はどうやら帝国側に付いているらしく、謎はますます深まるばかりなのだった。 最後のバトルシーンは、これまた印象的だ。本来の武装を取り戻したスースクだけに、ピースメイカーが銃を使っていたり、ハーレイが愛用バットを振り回すなど、これまで以上に楽しげで進化したアクションが楽しめる。そんななかで、キング・シャーク(CV:木村昴)だけは以前と変わらずただ敵を食べまくるだけなのだが、その獰猛さや食いっぷりは明らかにパワーアップしており、やはり正装に身を包んだことでテンションが高ぶっているのかもしれない。 また、デッドショットを助けるハーレイや、クレイフェイスの目論見にいち早く気付くデッドショットなど、3話目にしてスースクのチームワークは最高潮。このまま異世界でとことん大暴れしてもらいたい。これにはSNSでも「サメちゃんが頼りになりすぎる」「奪還目的だったのに砦が壊滅。 さすがはスースクww」などの声があがっていた。次回第4話は7月26日(金)放送予定。楽しみすぎて、今から待ちきれない! ◆文/岡本大介