【秋華賞】ステレンボッシュ 2冠へ手応え 国枝師「今回も栗東効果に期待したい」
「秋華賞・G1」(13日、京都) 春2冠を分け合った桜花賞馬ステレンボッシュと樫の女王チェルヴィニア。ともに前走からぶっつけでの戦いとなるが、中間の調整は順調そのもの。牝馬3冠最終決戦で雌雄を決する。 世代最強牝馬はまだ決まっていない。桜花賞馬ステレンボッシュが、最後の1冠・秋華賞獲りへ意欲を燃やしている。1番人気に支持された前走のオークスはチェルヴィニアとの壮絶なたたき合いの末、2着惜敗。府中の借りを淀で返し、2冠馬の座を射止める。 オークス後は放牧に出て英気を養い、9月19日には早々と栗東に移動。栗東滞在は阪神JF(2着)、桜花賞以来3度目と慣れたもの。そして結果も出ている。2日に視察した国枝師は「今回も栗東効果に期待したいね。雰囲気もいい感じで、体全体の成長も感じる」と手応えを口にする。 3日の1週前追いは栗東坂路でモスクロッサー(3歳1勝クラス)と併せ馬。僚馬を4馬身追い掛け、4F52秒2-38秒-0-12秒9と力強い動きで併入した。またがった田村助手は「少し立派なところがあったので、しっかりやった。桜花賞でも競馬の週でガラッと反応が良くなった。これで変わる」と確信の口ぶり。「春より人に頼らなくなった。体幹もしっかりして自分のバランスで走れるようになっている」と心身の成長を頼もしそうに分析する。 舞台は京都の内回り。単純な脚力はもちろん、器用さも求められる舞台設定だ。「オークスでもごちゃついた内を割って最後も伸びた。小回りで注文がつくような不器用な馬ではない」と同助手。万全の状態でライバルを迎え撃つ。