時価総額のトップ争い続く エヌビディア転落、マイクロソフトが再び首位に
米半導体大手エヌビディアは20日、株価が3.5%以上下落し、時価総額で世界1位の企業の座を米マイクロソフトに返した。それぞれ時価総額が3兆ドルを超えたエヌビディア、マイクロソフト、米アップル3社の、時価総額トップ争いが続いている。 エヌビディアは18日に時価総額が3兆3400億ドル(約527兆円)に達し、トップに立った。 しかし同社の株価は20日、130ドル78セントまで下落。時価総額も約3兆2200億ドルに下がった。一方、マイクロソフトは時価総額が3兆3000億ドル以上で安定し、トップの座を奪還した。 エヌビディアの最近の株価上昇は、人工知能(AI)ソフトウエアに必要な半導体(チップ)の市場で、同社が圧倒的優位性を保っていることが背景にある。半導体は生成AIの訓練や実行で需要が高まっており、アナリストらは「ハイテクセクターの新たな金または石油」と呼んでいる。 エヌビディア、マイクロソフト、アップルは、それぞれ時価総額が3兆ドルを超え、トップを争っている。 エヌビディアの首位はごく短期だったが、アナリストらは、上記3社は今後も激しい競争を繰り広げると予測している。 投資会社ウェドブッシュ・セキュリティーズは、「今後1年間、ハイテク業界の時価総額4兆ドルへの競争が、エヌビディア、アップル、マイクロソフトの間で展開されるとみている」との見解を今週示した。 エヌビディアは、暗号資産ビットコインの2020年のマイニング(採掘)ラッシュで、グラフィックスカードの売上が急増した。 同社は、ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)の知名度アップとともに、その名を知られるようになった。フアン氏は出身の台湾で人気が高く、支持者からはロックスターのように扱われている。 (英語記事 Microsoft back as most valuable firm as Nvidia slips)
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