平昌五輪屈指の名シーンである小平（右）とイ・サンファ（左）のツーショットが再び実現した。(C)Getty Images

　日韓を代表するレジェンドスケーターが、再びオリンピックの舞台で共演した。 　１月22日、スピードスケートの元日本代表で2018年平昌五輪女子500メートル金メダリストの小平奈緒が自身の公式インスタグラムを更新。ライバルであり、親友の元世界女王イ・サンファ（韓国）と再会したことを報告。ツーショット写真も併せて投稿している。 【画像】「友情はいつまでも」女子スピードスケートの日韓レジェンドが激熱ツーショット 　小平は現在、韓国・江原で開催されているユース五輪のスピードスケート会場（江陵オーバル）を訪問しており、そこで偶然にもオリンピックや世界選手権などで、長年しのぎを削った唯一無二の親友と再会した。 　初の五輪金メダルを獲得した会場で小平はイ・サンファと感動の抱擁。再会を喜んだ２人は、五輪がデザインされたサングラスを一緒にかけて記念撮影に応じるなど、束の間の旧交を温めた。 　２人の友情が大きく脚光を浴びたのは、６年前の平昌五輪で死闘を繰り広げたあとだ。10年バンクーバー、14年ソチ五輪のスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得したイ・サンファは、五輪３連覇を懸けて地元開催の平昌大会に臨んだ。しかし、結果は小平が36秒94の五輪新で金メダルを獲得し、イ・サンファは銀メダルに終わった。 　ゴール後、落胆して涙を流す彼女を日の丸を背負った小平がリンク上で優しく抱きしめ、韓国語で語り掛けて健闘を分かち合った。この感動的なシーンは、当時五輪サイト『Olympics.com』にも取り上げられ、「日韓の友情物語」として大きな注目を浴びた。 　小平のインスタのコメント欄には、五輪公式サイト『gorin』も反応。「小平奈緒さんとイ・サンファさん　オリンピック史に残る素晴らしいレースをみせた２人が再会　友情はいつまでも」と綴り、ハートや握手する絵文字を添えながらメッセージが寄せられている。 　 　地元メディアも、日韓五輪王者の再共演は大きな話題となっている。韓国の日刊紙『朝鮮日報』は「熱い友情を分かち合ったイ・サンファと小平奈緒が、江原・冬季ユースオリンピックで再会した！」と報道。平昌五輪のエピソードにも触れ、「２人は生涯のライバルではなく、一緒にスケートで切磋琢磨した戦友だった」と紹介されている。 　記事では再会した直後の様子について、「２人はお互いを見ると、すぐに満面の笑みを浮かべながら、熱い抱擁をかわした。イ・サンファは『ナオと再びここで一緒に立つと、まるで試合をしているような気がする。涙が出そうになるほど嬉しいが、気分がいいので我慢する』と話した」と伝え、小平も「この会場で会うと、選手時代に戻ったみたい」と述べ、現役時代を懐かしんだ。 　日韓金メダリスト同士の再会は、再び称賛の声で溢れている。 構成●THE DIGEST編集部