大谷翔平、イチロー&松井に続くメジャー通算500打点到達 特別な日〝ジャパンデー〟で仁王立ち27号!3安打2打点
【ロサンゼルス2日(日本時間3日)=山田結軌、丹羽美佳子通信員】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(29)はダイヤモンドバックス戦に「1番・DH」で出場し、2試合ぶりの27号2ランを含む5打数3安打2打点の活躍。6-5でのサヨナラ勝利に貢献した。メジャー通算打点を501とし、イチロー、松井秀喜に続いて日本選手3人目となる500打点に到達。日本文化や風習を継承するイベント「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト(日本文化の日)」と銘打たれた試合で、〝日本の顔〟ともいえる大谷が歴史を紡ぐアーチを架けた。 確信歩きならぬ〝確信止まり〟だった。2-3の七回無死一塁。大谷は3番手右腕、マルティネスの内角高めのスライダーを捉えた。右中間席の中段まで伸びる完璧な放物線。仁王立ちして打球を見つめ、バットを持ったまま、およそ3秒停止。そして、ゆっくりと駆け出すと一塁を回り、雄たけびを上げた。5万2931人で埋まったドジャースタジアムに、MVPコールがわき起こった。 「たまたま甘い球がきたので長打にできて良かった。シチュエーションもシチュエーションでしたし、大きく試合が動くところ。いい感覚だった」 三回の第2打席で右足のつま先に自打球を当てて悶絶する場面があったが、七回の第4打席に一時逆転となる27号2ラン。飛距離132メートル、打球速度180・2キロ、打球角度37度の特大弾だった。2打点を加え、メジャー通算501打点とし、イチロー(780打点、マリナーズなど)、松井秀喜(760打点、ヤンキースなど)に続き、日本選手で3人目となる通算500打点に到達した。 この日の試合は日本文化や風習を紹介し、後世に伝承することを目的とした「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と銘打たれて行われた。試合前には日本人メジャーリーガーの功績をたたえる式典が行われた。かつて野茂英雄、石井一久、黒田博樹ら多くの日本人選手が活躍してきたドジャース。今季から伝統のドジャーブルーのユニホームに袖を通す大谷は「きょうは特別で、なおさら(日本人ファンが)多い印象は受ける。まず打てたこともそうですし、何より勝てたことが良かった」と声援に感謝した。 母親が日本人で沖縄生まれのロバーツ監督は、日本が誇るスーパースターについて「期待されたときに期待に応える活躍をする。彼はまるで物語の登場人物のよう。何かが起こりそうなとき、必ず何かを起こす」と脱帽。続けて「新たな歴史を築き上げている。彼は(元NBA選手の)マイケル・ジョーダンや(米男子ゴルフの)タイガー・ウッズのような存在だ」と米国が誇るレジェンドの姿と重ね合わせた。