「掘り出し物」になった…?オフに戦力外の有望株(4)たった3年で”構想外”も
プロ野球の世界では、ドラフト会議を経て新しく球界に入る選手が誕生するが、現役引退や戦力外通告など、球界を去る選手もいる。しかしながら、戦力外となった選手の中には、他球団への移籍を機に飛躍を遂げる事例もある。今回は、昨オフに戦力外通告を受けた若手の中で、抜群のポテンシャルを秘める選手を紹介したい。
中川颯
・投打:右投右打 ・身長/体重:184cm/80kg ・生年月日:1998年10月10日 ・経歴:桐光学園高 – 立教大 ・ドラフト:2020年ドラフト4位 プロ3年目を終えて戦力外通告を受けた中川颯。横浜DeNAベイスターズ入団後は、貴重な戦力となっている。 立教大では1年春のリーグ戦から登板機会を得ると、1年生ながら全日本大学選手権の優勝に大きく貢献。その後も活躍を続け、大学通算10勝を記録した。アンダースローという希少性にも注目が集まり、2020年ドラフト4位でオリックス・バファローズに入団した。 ルーキーイヤーは開幕一軍入りも、登板機会がないまま登録を抹消。最終的に同年はわずか1試合の一軍登板にとどまったが、ファームでは41試合登板、2勝2敗1セーブ、防御率1.12の好成績を残した。 ところが、翌2022年は一軍での登板機会なしに終わると、同年オフに戦力外通告。その後育成選手として再契約を結んだ。 プロ3年目の昨季は二軍で21試合(32回2/3)を投げ、防御率1.38、奪三振率9.37と無双状態だったが、オフに2度目の戦力外通告となった。 その後、地元球団のDeNAが支配下選手として獲得。見事に開幕ローテーション入りを掴み、4月30日の中日戦で嬉しいプロ初勝利を記録した。また、5月18日の中日戦では、衝撃のプロ初本塁打を記録。今後も投打に渡る活躍が期待されている。
ベースボールチャンネル編集部