都会の森林浴空間 植物共生型オフィス提案 モデルルーム公開
都心にいながら、森林浴で仕事の活力アップ――。そんなオフィス空間のモデルルームが25日、東京・南青山に登場した。植物の葉の形や大きさで効果の違いを分類し、目的別に提案する。大きな葉で活力アップが、小さく繊細な葉からは癒やしが、細長い葉で集中力向上が期待できる。 【動画】”森林浴”できるオフィス パソナ関連会社でオフィス空間設計を手掛けるパソナ・パナソニックビジネスサービス(PBS)が、トヨタ自動車、豊田中央研究所との共同研究の成果として展示。愛知県豊田市のトヨタ自動車未来創生センターで実証中の、植物共生型オフィスの一部を再現した。 科学的な根拠に基づき、用途に合わせて設計する。活力アップを目的にした空間では、大きく丸みのある葉の植物が、種類・大きさともさまざまに並ぶ。香りや鳥の声もあって森にいるような爽快感を演出し、コミュニケーションルームやアイデアを出す会議室に向く。植物があるとストレス値が11%軽減するなどのデータもあるという。 新型コロナ後のオフィス回帰と、企業が従業員の健康づくりを支えて生産性を高める「健康経営」の浸透で、注目度が高まっている。PBSの岩月隆一副社長は「働く人がより健康になり、良い人材が集まる効果がある」と普及拡大を期待する。展示は2月2日まで。土日休館。
日本農業新聞