大野市の上打波を流れる九頭竜川の支流「打波川」の最上流に、1958年（昭和33年）から稼働している大野市上打波の水力発電所があります。12日、10年ぶりとなるオーバーホール（修理・点検）の作業が報道機関に公開されました。 　　　　　　 大野市の上打波発電所は、前回のオーバーホールから10年が経過し部品などに摩耗や汚れが見られたため、2024年6月から作業を行ってきました。 　　 12日は、水車とともに回って電磁石となる重さ27トンの発電機のローターを外側のコイル「固定子」にはめ込みました。わずかな隙間を保ちながらはめ込むため、声を掛け合いながら慎重に作業していました。 　 担当者は「北陸地域のクリーンな電気ということで、自然豊かな水を活用して発電している。無事、工事が完了したら発電できるようになるので、各家庭に電気がいきわたるように尽力している」と話していました。 　 上打波発電所は1958年に運転を開始し、九頭竜川の支流である打波川の水を利用し、最大出力1万400キロワット、約1万5000世帯分の電力を供給しています。 　　 工事は11月下旬まで続き、終わり次第、運転を再開します。