バスケットボール女子、最大の武器・3点シュート25本で完勝…ニュージーランドにダブルスコア
パリ五輪に出場するバスケットボール女子日本代表の国際強化試合が4日、東京・有明アリーナで行われ、世界ランキング9位の日本は125―57で同26位のニュージーランドに快勝した。前半を67―34の大差で折り返すと、後半も攻撃の手を緩めずに圧倒した。6日も同会場でニュージーランドと対戦する。
パリ五輪に臨む代表メンバー12人発表後の初戦で、日本が基本理念に掲げる「走り勝つシューター軍団」の本領を存分に見せつけた。
最大の武器として磨きをかけてきた3点シュートを、立ち上がりから次々と決めた。第1クオーターから、3本を決めた山本麻衣(トヨタ自動車)を筆頭に14本中8本を沈めるなど高精度を誇り、守備でも激しいプレッシャーで相手のパスミスやファウルを誘い、高い集中力で主導権を握り続けた。最終的に25本の3点シュートを積み重ね、ダブルスコアの完勝を収めた。
東京五輪で銀メダルを獲得したメンバー9人に、同大会の3人制代表だった山本らも融合した充実の布陣がそろい、恩塚亨監督は前日の壮行会で、「金メダルを取るためにチーム一丸でやり抜いて、皆さんに勝利をお届けしたい」と宣言した。五輪の頂をつかむ戦いへ、力強くスタートを切った。(西口大地)