同級生コンビ・タモンズ「長くやるためにも『THE SECOND』で結果を出す」
◇「タモンズさんのために」でスイッチが入りました ――聞くところによると、2017~2018年ごろには解散の話も出たことがあると聞いたことがあります。そのときも福井さんに相談されたんですよね? 安部:そうでしたね。そのとき、福井さんが「同級生って自分らが思っている以上に武器やで」と言ってくれたことはめちゃくちゃ覚えています。M-1だけを考えたら、同級生とか関係ないだろうと思っていましたけど、M-1が終わってもまだまだ漫才を続けて、『THE SECOND』にも出れている今は“確かに武器やな”って思いますしね。 大波:解散するって話が出ていた頃は、M-1には出ていたものの腐っていたんです。どうせ負けるって思いながらやっていたから、あまり記憶もなくて。ただ、福井さんとか根建さんとか、みんなに止めてもらって、もう1回やるかってなったときに、誰かの力を借りなあかんなって声をかけたんですよ。 そしたら、なんの価値もない僕らと一緒に、ゆにばーす、ドンデコルテ、田畑藤本(現在、田畑さんはとらふぐ)、解散しちゃったけどボーイフレンド……彼らたちが「タモンズさんのために」ってライブをやってくれて、そこで1回スイッチが入りましたね。 M-1で結果を出すことはできませんでしたけど、今につながっているのは事実ですから、こいつらがチャンピオンになるまでは、僕らも何かできることはやりたいなって思っています。 ――最後に、お二人の現在のモチベーションを教えてください。 大波:もちろん『THE SECOND』で結果を出すことですが、今は……伝説を作りたいですね。オードリーさんの東京ドーム、かまいたちさんの武道館みたいに……行きますか? 安部:あー……行きたいですね! 武道館って1000人ぐらいですか? 大波:そんなわけないやろ!(笑) ――(笑)。武道館は1万4500人です。 安部:えー! 後ろの人、見えるん? それ? 大波:モニターはあるよ(笑)。でも、僕は本気で『詩芸』をどれだけ大きくできるかを狙っているんです。武道館は、さすがに生意気かもしれないですけど、全国を回っていてお客さんがいなかったら本当に辞めていたかもしれないって実感しているので、その人たちをでっかいところに連れていきたいんですよね。 ――ステキですね。安部さんはいかがでしょうか? 安部:僕は正直、今が一番楽しいんですよね。コンプライアンスも気にせず舞台で好き放題やって、それで家族3人を食わせてるって、これ以上の幸せがあんのかって。でも、少しでも長くやるためには、もうちょっと出ていかなきゃいけないと思っているので『THE SECOND』で結果を残したいです。チャンスを逃したらあかんなって。 (取材:於 ありさ)
NewsCrunch編集部