「確かに私です」12歳の吉永小百合の姿 67年前のTVデビュー作「赤胴鈴之助」の写真ネガが見つかる
女優・吉永小百合(79)がテレビデビューを飾った1957年10月放送開始のTBSドラマ「赤胴鈴之助」の写真ネガが67年ぶりに発見されたことが3日、分かった。 【写真】結構天然…ダブルピース連発ショット! 当時12歳の吉永は「お妙」という娘を演じた。写真では尾上松也(39)の父で、歌舞伎俳優の尾上松助さん(当時の名前は緑也)が演じた鈴之助の隣に座っており、同局が吉永に確認したところ「確かに私です」と認め「あまり覚えていませんが、何だか懐かしいですね」と話したという。 吉永は、同年1月からラジオ東京(現TBSラジオ)で放送された「赤胴―」で、鈴之助が入門する道場の娘・千葉さゆり役で芸能界の第一歩を踏み出した。本作を経て、2年後の59年に「朝を呼ぶ口笛」で映画デビューした。 発見したのは、20年近くネガのデジタル化などを行っていたTBSテレビ・デザインセンターの橘野永(きつの・ひさし)さん(64)。「何の番組か不明な写真があり、1枚ずつ確認していたら、たまたま見つかった」そうで、吉永の可能性があると分かった時には「(貴重なネガを発見し)大変なことになったなと思いました。本当に吉永さん本人なのか分からず、最初はどうやって鑑定しようかと思いましたよ」と振り返った。 写真に関しては「白黒ですが、セット写真を専門とするカメラマンが撮ったものなので、質が高い」と説明。「まだまだ(整理できていない)昭和のセット写真が大量にある」と明かし「生放送しかなかった時代の写真、往年のスターの方が演技している写真もあるはず」と今後、秘蔵写真が見つかる可能性についても言及した。(坂口 愛澄)
報知新聞社