オリックス 打率0割台の頓宮が決勝打&1号2ランで復活の気配 宮城が“3度目の正直”で今季初勝利
「オリックス5-1日本ハム」(13日、京セラドーム大阪) オリックスが勝利し、3万3677人のファンが沸いた。 【写真】待ちに待った一発!得意げに指を立ててベースを回る 先発の宮城は抜群の安定感で8回を6安打無失点に抑えた。初回、二回と三者凡退。三回以降は得点圏に走者を進める投球となったが、本塁を踏ませないのがエースの意地。ピンチを切り抜けた後は何度もガッツポーズを披露した。 宮城は今季3度目の先発でつかんだ今年初白星だ。試合前は「まずはチームの勝利が優先なので。チームとして勝っていきたい」と意気込んでいただけに、待望の結果となった。 打線は頓宮が二回の先制機で適時打を放ち、京セラドームが沸いた。 試合前時点で打率・045だった男が打った。両軍無得点の二回2死二、三塁。カウント2-2から加藤が投じた135キロフォークを逆らわずにはじき返した。見逃せばボール球。意地で飛ばした打球は右前に弾み、三走・セデーニョが本塁に生還した。 ベンチに戻ってきてからはナインから祝福のタッチを受け、久々に球場に鳴り響いた頓宮コールを受け、右翼席に向かって深々と頭を下げて感謝する姿が見られた。 3月30日のソフトバンク戦以来、22打席ぶりの安打。「とにかく無我夢中で打ちにいきました。宮城に勝ちをつけられるように頑張ります」とコメントしていた。 さらに、1点リードの七回2死一塁。北浦が1ストライクから投じたツーシームを一閃(いっせん)。頓宮の打球は右翼ポール際に向かって打ち上がり、そのままスタンドに消えていった。 二回の第1打席では加藤から先制の右前適時打を放っていた頓宮。2打席目は凡退していたが、3打席目で勝負強い一発。久々にカメラの前で「ほいさ~」も繰り出し、満面の笑みを浮かべていた。昨季の首位打者が乗ってくれば、確実にチーム浮上のきっかけとなる。