新庄劇場に幕下ろす 阪神・前川右京に特命 交流戦ラストを飾って逆転打点王だ
新庄劇場の第3弾を狙い、18日は日本ハムのドラフト1位・細野(東洋大)が初登板先発する。左腕が先発だとスタメンを外れることも多かった前川だが、岡田監督が「やっと左(投手)のときでも先発したりな。いまがレギュラーポジションを取る、そういう過程じゃないか」と話すように、定位置奪取をアピールするにはもってこいの相手だ。〝初タイトル〟が懸かり、今後を占う意味でも重要な一戦に若虎は力を込める。
「いろいろなところできちんと仕事できるように頑張ります」
振替試合ながらチケット完売の本拠地戦で新庄劇場を止め、リーグ戦再開前に暗雲を吹き飛ばす。これが課せられた〝特命〟。右京が甲子園の主役を奪い返す。(原田遼太郎)
■今季の日本ハム戦VTR
交流戦開幕の5月28日は雨天中止。翌29日は試合前のメンバー表交換の際、2年ぶりに甲子園に足を踏み入れた日本ハム・新庄監督が、阪神入団時の背番号63をつけた縦じまのユニホームを着て登場した。試合開始直前に甲子園を沸かせた新庄劇場にのまれ、2-8で大敗。同30日は指揮官が打撃が得意な山崎を「6番・投手」で起用した。それに応えて先制打を放つと、投げては7回無失点。新庄マジックの前に0-6で完敗し、最悪の交流戦スタートとなった。
★日本ハム・新庄剛志監督はルーキーバッテリー起用を予告
日本ハム・新庄監督が17日、自身のインスタグラムを更新し、18日の阪神戦は公言していたドラフト1位・細野(東洋大)の先発登板に加え、初出場の同2位・進藤(上武大)とバッテリーを組む〝サプライズ起用〟を予告した。「交流戦最後のタイガース甲子園の楽しみな試合をドラフト1位細野君 ドラフト2位進藤君 互いにプロ野球初デビュー」「必ず やります」「乞うご期待」(原文まま)などとつづった。
★2軍調整中の阪神・大山悠輔は18日からのウエスタン戦で昇格チェック
不振で5日に出場選手登録を外れた阪神・大山悠輔内野手(29)は、18日からのウエスタン・ソフトバンク3連戦(鳴尾浜)に出場する予定だ。
2軍降格後はウエスタン戦3試合に出場し、打率・125(8打数1安打)で、犠飛による1打点のみ。16日は2軍本隊の徳島遠征には帯同せず、週明けからの実戦に備えて鳴尾浜で計70分の打ち込みを行った。和田2軍監督は「スイングはしっかりできている。あとは勝負勘とかをね」と話していた。15日から再登録が可能になっている大山の1軍昇格については、岡田監督がウエスタン戦の内容などを踏まえて判断する。