朝乃山、左肘不調も「だいぶよくなっている」7勝3敗 11日以来の相撲取る稽古
大相撲春巡業(20日、神奈川・横浜アリーナ)元大関で西前頭筆頭の朝乃山(30)が幕内宇良、一山本らと10番取って7勝3敗だった。左肘の不調もあって、相撲を取る稽古は11日の静岡・御殿場巡業以来。「無理をしても…。だいぶよくなっている」。痛めた左腕で下から上手を取りにいく動きを課題としている。 3月の春場所で9勝を挙げ、5月の夏場所(12日初日、両国国技館)では3年ぶりの三役返り咲きが確実。巡業で7日に故郷の富山市を訪れた際には、2つの仏壇に手を合わせた。3年前に亡くなった父・石橋靖さん、そして富山商高相撲部時代の恩師、故浦山英樹さんを訪ね「三役に戻ったら、ここからが勝負だと思って、2桁勝利以上を目指して頑張る」と決意を新たにした。 令和元年夏場所では平幕で初めて賜杯を抱いた。風薫るこの季節。朝乃山が帰ってくる。(奥村展也)