ライドシェア6月開始 金沢交通圏石川運輸支局、5社許可
金沢市と同市近郊をエリアとする「金沢交通圏」で6月、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する「日本版ライドシェア」が始まる。石川運輸支局が24日、同交通圏で営業するタクシー会社5社にライドシェア実施の許可を出した。車両数は計17台で、タクシー会社が主体となる「日本版」の許可は石川県内では初。別の4社も導入の意向を示しており、計30台で運用される見通しだ。 【写真】金沢駅のタクシー乗り場で順番を待つ人たち。ライドシェア実施が決まった24日も行列ができていた 石川運輸支局によると、今回の許可車両数は、冨士タクシー、石川交通が4台、大和タクシーと大和自動車交通、石川近鉄タクシーが各3台。営業できる時間帯は金土曜の午後4時~翌午前5時台で、各社は配車アプリのシステム更新などを経て、6月のサービス開始を予定する。 運輸支局は金沢交通圏のライドシェア用車両枠として30台分を用意しており、残る13台は申請の準備を進める別の4社に配分する。 石川県内では小松、加賀の両市で、自治体版ライドシェアが展開されている。 ★ライドシェア 自家用車を使って有料で客を運ぶサービス。「日本版ライドシェア」はタクシー会社の管理の下で運行する。日本では「白タク行為」として原則禁止されているが、タクシーが足りない地域や時間帯に限って導入が認められ、4月8日に東京都や京都市でサービスが始まった。移動手段が乏しい過疎地域などで自治体が主導する「自治体ライドシェア」と呼ばれる形態もある。