本調子であれば“球界屈指”の「タフな投手」 ドジャース、大物左腕スネル獲得で気になる「懸念点」とは
ジャイアンツからFAとなっていたブレイク・スネルがドジャースと5年1億8200万ドル(約277億円)で契約合意に達したと、複数の米メディアが報じた。 【画像】早速報告!サイ・ヤング賞2度を誇る左腕がドジャースの“ユニ姿”に 31歳のスネルは今季、ジャイアンツで20試合に登板して5勝3敗、防御率3.12の成績。8月2日のレッズ戦ではノーヒット・ノーランを達成している。 『MLB公式サイト』でも、ドジャースがスネルと契約合意に達した件について触れ、トーマス・ハリガン記者はスネルについて「2023年にパドレスの一員として180イニングで234奪三振、MLBトップの防御率2.25を記録した後、初めてFAとなった。彼はナ・リーグトップの投手として認められ、自身2度目のサイ・ヤング賞(2018年以来)を受賞し、両リーグで同賞を受賞した7人目の投手となった」と、輝かしい左腕の実績を紹介した。 ただ、記事ではスネルの懸念点も紹介しており、「スネルのキャリアにおいて一貫性のなさは問題であり、その理由の一つは、彼が非常に多くの打者に四球を与える(通算与四球率が4.1BB/9)ことである」とし、「耐久性も懸念材料」だと指摘。サイ・ヤング賞を2度獲得した年は180回以上を投げているが、それ以外は2017年の129.1回が最高だった。 それでも、「本調子であれば、球界屈指のタフな投手であることは証明されている」とし、「2018年には21勝5敗、ア・リーグトップの防御率1.89、180回2/3イニングで221奪三振を記録し、自身初のサイ・ヤング賞を受賞した」と、その実力を称えている。 スネルはレイズで5年間を過ごしたあと、2020年12月にパドレスへトレードされ、移籍1年目の2021年は防御率4.20だったものの、翌22年は3.38に改善。先述したように23年は防御率2.25、14勝9敗の成績で自身2度目のサイ・ヤング賞に輝いた。 来季、ドジャース移籍1年目でどんな活躍を見せてくれるのか。本来の調子を出せれば大きな戦力となるスネルは、世界一連覇を目指すチームにおいて投手陣のキーマンのひとりになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]