エリートサラリーマンが「違法メンズエステ」を副業で経営していた…?「闇バイト」に襲撃された品川のマンションを契約していた「驚愕の正体」
「サラリーマンの副業」も増加中
そうした理由もあってか、業界へのサラリーマンの参入が増えていると男性は続ける。 「大企業、給料の良いベンチャー企業の社員が副業としてメンズエステ店を始めるのが増えた印象です。前に説明した通り、ほとんどが住居用の物件を契約して店を始めるわけですが、名のある企業に勤めていたり、給料が良ければ家賃の高い物件でも審査は通ります。 今は予約をネットで完結できる時代ですし、電話代行のサービスもあります。なので、平日に普通に仕事をする人でも特に支障ない副業になる。おまけに稼げる可能性も高いので、サラリーマンにも打ってつけというわけです。 そういったオーナーは、大体が“メンエスマンション”と呼ばれる、複数のメンズエステ店が入居する物件に入ります。本来は居住用物件でも、メンズエステ店の存在が黙認されたようなマンションです。こうした物件ならば、物件の不正契約で咎められる心配もなく、違法行為をしていても目立たない。そして警察の摘発情報なども入りやすくなる利点があります」 収入があればサラリーマンでも経営が可能な参入障壁の低さも、違法なメンズエステ店の増加につながっているのかもしれない。
被害に遭ったマンションは「名のある企業に勤める人間が契約していた」
11月20日に東京都品川区西五反田のメンズエステ店で発生した闇バイトによる強盗未遂事件で逮捕された17歳の少年は、指示役から「違法な店だから捕まらないと言われた」と供述している。 「違法なメンズエステ店」を狙った強盗事件が増加していることについては前編記事『今、メンズエステ店が「闇バイト」に狙われている…強盗未遂に遭った店舗は氷山の一角。警察に通報できない「違法店の実態」』で伝えた通りだが、今回被害に遭った店は本当に違法性があったのだろうか? 風俗事情に詳しい週刊誌の記者は話す。 「被害に遭った店舗も、昨今増えている違法店の疑いが強いと聞いています。『違法なサービスをする女の子もいる』といった話が私の耳にもチラホラ入っていました」 このメンズエステ店が入居していたマンションの管理会社に取材をすると、「住居専用であり、事務所等の利用も不可の物件です」と前置きし、次のような返答があった。 「被害に遭った部屋は住居用の契約を交わしており、契約者は名のある企業に勤めている個人の方でした。もちろん、メンズエステ店の運営はマンションの規約違反のため、既に解約手続きをとっております。今後の対策としては、各階に防犯カメラを設置し、怪しい動きを把握することを検討しています」 前出の週刊誌記者は、「マンションの管理会社やオーナーが取る対策としてはこれが限界」だとし、賃貸人側の事情に同情を示す。 「身分や収入もはっきりしている以上、『ここに住みます』という人に部屋を貸さない理由はありません。不動産会社もオーナーも、室内でメンズエステをしていたとは思いもよらなかったはずです。不動産契約は信用の世界ですから、裏切られた彼らにただただ同情します。ですが、メンズエステ業界の実態はまさにこれと同じ形の裏切りだらけ。性善説には限界があるのかもしれません」 メンズエステ店の取り締まり強化に一層力を入れるべきかもしれないと、取材を通して記者は強く感じた。 ……・・ 【さらに読む】「過剰サービスで月に数百万円」「マジメに働く子は淘汰される」…都内でメンズエステ店を経営する男性が明かす「違法店の実態」
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