新型レンジローバースポーツSVはSUVとは思えぬ驚異の性能だった!!! 能ある鷹は爪を隠す!!!
新型「レンジローバースポーツ」に追加された高性能バージョン「SV」の性能が、とにかくスゴい! スペインで試乗した大谷達也がリポートする。 【写真を見る】新型レンジローバースポーツSVの内外装など(73枚)
SUVとは思えぬ高性能
最高出力が600psを超え、価格は2000万円オーバーのハイパフォーマンスなラグジュアリーSUVがランボルギーニ、アストンマーティン、ポルシェ、BMWなどからリリースされている。 それらはSUVであることが信じられないほど優れた動力性能やコーナリング性能を誇るいっぽうで、そうした高性能振りを声高に訴えるかのようにさまざまなエアロパーツが装着されているケースがほとんど。 もちろん、ウチに秘めたパフォーマンスをデザイン面に反映させるのは自然なことだが、ラグジュアリーカーを乗り継いできた手練れのなかには「パフォーマンスは高くても、外観は品がよくて、できれば乗り心地も快適なほうが嬉しい」という欲張りなファンもいるはず。そういった“ラグジュアリーSUVの上級者”に是非ともお勧めしたいのが先ごろ発売されたレンジローバースポーツSVである。 ひと世代前のレンジローバースポーツにもSVRというハイパフォーマンス版が設定されていたが、現行世代では“各モデルの個性をより強調したグレードにSVの名を与える”との方針に従い、もっともダイナミックな性能を誇るモデルをレンジローバースポーツSVと呼ぶことになった。 事実、レンジローバースポーツSVは、レンジローバーファミリー史上、もっともパワフルなエンジンを搭載する。最高出力は635ps、最大トルクは750Nmに達し、0~100km/h加速はたったの3.8秒でクリア。最高速度も290km/hに到達する。 それらとともに注目されるのがコーナリング性能の高さで、最大横Gは先代の0.9Gを大きく上まわる1.1Gにもなる。しかも、これは標準装備されるミシュランのパイロットスポーツオールシーズンというオフロード走行にも対応したタイヤを装着した場合のデータ。もしも、オンロード性能をバランスよく満たしたパイロットスポーツS5に履き替えれば、サーキットでは最新のスーパースポーツカーにも匹敵する1.3Gを発揮するという。