サザン原 由子＆関口和之 新社会人にエール「まだまだ新人なんだし、“失敗して当たり前”と思っていたほうが気が楽でいいかも」
桑田佳祐がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのレギュラーラジオ番組「桑田佳祐のやさしい夜遊び」（毎週土曜 23:00～23:55）。3月30日（土）の放送では、この日がライブ本番の桑田に代わって、サザンオールスターズのキーボーディスト・原 由子さんとベーシスト・関口和之さんを代演パーソナリティに迎えてお届けしました。
桑田は、3月29日（金）と30日（土）に東京・BLUE NOTE TOKYO（ブルーノート東京）、4月5日（金）と6日（土）に神戸・クラブ月世界で、ソロライブ「JAZZと歌謡曲とシャンソンの夕べ～R60」を開催中。 原さんと関口さんの2人で当番組のパーソナリティを担当するのはおよそ10年半ぶりとあって、冒頭から関口さんが「（この2人で）前にやったのって、全然覚えていない（苦笑）」とぶっちゃけると、原さんもうなずきつつ「でも、久しぶりにこうやってムクちゃん（関口さんの愛称）と向き合ってお話をするのってちょっと照れくさいけど、うれしくもあり……貴重な時間だと思うのでよろしくお願いします」と照れ笑いを浮かべます。 サザンオールスターズといえば、2023年9月27日（水）、28日（木）、30日（土）、10月1日（日）の4日間、茅ヶ崎公園野球場にて開催したライブの模様を収めた、サザンオールスターズ Live Blu-ray ＆ DVD『茅ヶ崎ライブ2023』が3月20日（水）にリリースされたばかりとあって、リスナーからは「原さんと関口さんが、茅ヶ崎ライブで印象深くて忘れられない1曲とその理由を教えてください」という質問メッセージが。 このリスナーからの「（収録曲のなかでも）特にヤバいのが『そんなヒロシに騙されて』です。関口さん、原さん、桑田さん、毛ガニさん（パーカッションの野沢秀行さんの愛称）が横一列に並び、ひょっこり顔をのぞかせてニコニコしている弘さん（ドラムの松田弘さん）の姿も見えて、楽しいはずなのに涙が出てきました」との感想メッセージに、関口さんも「『そんなヒロシに騙されて』は、楽しかったですね」と同意。 原さんは、「最初は、（この曲を）演るか演らないかどうしようかって感じだったんだけど」と打ち明けつつ、「『ちょっと前に出て歌ってみたらどうかな？』って佳ちゃん（桑田さん）が言ってくれて、それで最終的に（メンバー）5人がみんな横に並ぶことになったんですよね。私も（キーボードを離れて）ハンドマイクで歌うのって滅多にないことなので、すごく緊張したんですけど、（横を見れば）ムクちゃんがベースを弾いているし、佳ちゃんもニコニコしているのも見えて、緊張がほぐれて楽しめました」と笑顔をのぞかせます。 関口さんは、これまであまりライブで披露したことがなかったという楽曲「OH!! SUMMER QUEEN ～夏の女王様～」を挙げ、「この曲はライブ向けで盛り上がるなって。演っていて楽しかったです」と振り返ります。 なお、サザンオールスターズ Live Blu-ray ＆ DVD『茅ヶ崎ライブ2023』は、オリコンランキング（4月1日付）のオリコン週間DVDランキング、オリコン週間Blu-ray Discランキング、オリコン週間ミュージックDVD・Blu-ray Discランキングで、3部門同時1位を果たし、原さんは「ファンの皆さまが応援してくださったり、スタッフが（期間限定で全国を周遊した）アンバサダー・トラックの企画を考えてくれたり、フォトパネル展とかも工夫してくださったし、そして、何よりも茅ヶ崎市民の皆さまのご協力とご理解があってのことだったので、本当に皆さまに感謝しています。ありがとうございました」と改めて感謝の気持ちを伝えました。 また、リスナーからは、この時期ならではのこんなメッセージも。17歳の男性リスナーからの「僕の友達が4月から遂に新社会人になります。原さんと関口さんは、仕事などで緊張したときはどうしていますか？」との質問を読みあげると、原さんは「私は昔からすごく緊張しいで、自分が何をするかわからないみたいな感じになっちゃうんですよね」と苦笑い。 関口さんも、自身がすごく緊張するタイプだと明かしたうえで「期待されていると思うと（余計に）緊張するので、考え方として逆にハードルを下げて。こっちが“これを聴かせたい”とか“これを見せたいんだ”というもののほうが上回る精神状態に持っていく努力する」と回答。一方、原さんは「私も長年、緊張と闘ってきているんですけど、やっぱり“自己暗示”かなぁ」と答えます。 「“すごく楽しい！”“幸せ！”って思うことですよね（笑）。実際、今こうやって音楽ができているのはすごく幸せなことだなと思うし、その“幸せな気持ち”で頭のなかをいっぱいにするというのが（緊張をほぐすには）一番いいかなぁ」とアドバイス。 原さん自身、ライブの本番前に手が冷えて震えてきたときのために、ステージ袖にお湯を入れた洗面器を予め用意してもらっているといい「そこに手を入れて温めるんですけど、手を温めると副交感神経がよく働いて血流がよくなるというか、血圧が下がったり、心拍数を下げたりする効果があるらしいですよ。だから、手を温めるのもいいかもしれないですね」と、自身の経験談も交えながら補足します。 改めて、関口さんが「会社員の皆さんは、僕たちとはまた違うプレッシャーがあるとは思うんですけど、（周りの期待に応えようとするよりも）“あまり期待されていない”と思うほうが、気が楽ですよね」と話すと、原さんも「まだまだ新人なんだし、“失敗して当たり前”と思っていたほうが、気が楽でいいかもしれないですね」とうなずいていました。 （TOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」2024年3月30日（土）放送より）
