介護現場などで職員の腰痛防げ…抱え上げない、持ち上げない「ノーリフトケア」県内初の講習会【岡山】
岡山放送
「ノーリフトケア」という言葉をご存知でしょうか。介護や福祉の現場で、職員の腰痛などの労働災害を防ぐための取り組みで、11月22日、岡山県内で初めてノーリフトケアの講習会が開かれました。 講習会は、岡山労働局が開いているもので、倉敷市の講習会には、県内の介護福祉事業者ら約180人が参加しました。 岡山県内では人手不足や労働者の高齢化に伴って介護施設や病院などでの労働災害が年々増加しています。そのうちの約70%を、要介護者を持ち上げたり抱え上げる動作などによる腰痛・転倒が占めています。 介護する人の腰痛・転倒を減らそうと今、注目されているのが抱え上げない、持ち上げない、「ノーリフトケア」です。専用の機器を代わりに使うことで、無理な動作を減らし、負担を軽減する効果が期待されています。 ■専用機器の体験 (参加した人は…) 「違和感なく、ふわっと宙に浮いたような感じだった。普及は進んでいないが(労働災害が)多いので、費用が高くても導入していかないと いけないと思い参加した」 (倉敷労働基準監督署 岡本敦子署長) 「(腰痛や転倒などの)労働災害を減らすことで全体的な労働災害の件数も減る。課題としては費用面と認知度の低さ、ぜひ知ってもらいたい」 この講習会は今後、新見市と津山市でも開かれ、労働局は、県内のノーリフトケアの普及促進につなげたいとしています。
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