秋めく空に祭りばやし響く 長野県松本市梓川の大妻神社で例大祭
長野県松本市梓川倭の大妻神社で22日と23日に秋の例大祭が開かれ、高さ3メートルを超える2台の舞台が境内で引き回される「舞台の避け合い」が5年ぶりに行われた。地元住民らが大勢集まり、神社の氏子衆が押し合う舞台の迫力に歓声を上げ、地元の祭りの本格的な復活を喜んだ。 舞台の避け合いが再開した22日の宵祭りは「新型コロナウイルス禍の前を上回る過去最高の人出があった」(青木豊夫総代会長)という。23日の本祭りも100人ほどの住民が集まった。笛や太鼓の音が鳴り響く中、何回も押し動かされる舞台の避け合いをスマートフォンなどで写真を撮りながら見て、秋祭りの雰囲気を楽しんだ。氏子として舞台を押すのに初めて挑戦した男性は「子供のころは舞台に乗って太鼓をたたいていた。復活して感慨深い」と話していた。 例大祭は新型コロナの影響で令和2年から中止が続いていた。昨年に神事や浦安の舞などが復活したが、氏子や子供たちが密集する舞台の実施は見送っていた。
市民タイムス