50年以上接してきて…初の開花 リュウゼツランの一種 熊本市西区の岳林寺
熊本市西区の岳林寺で、リュウゼツランの一種とみられる植物が初めて花を咲かせた。50年以上も接してきた同寺の工藤章子さん(77)は、初の開花に驚いている。 熊本博物館(同市中央区)によると、リュウゼツランは数十年に一度、開花することで知られる北米大陸南部原産の多肉植物。100種ほどあり、日本では自生していないという。 寺のリュウゼツランは、50センチ超の細長い葉を四方に広げており、2メートルを超えるほど高く伸びた茎から白い花が下向きに連なる。誰が植えたかは分からないが、1970年ごろには既にあり、特に手入れはしていなかったという。今月初めから突然、茎が伸び始め、つぼみができて花が咲いた。 工藤さんは「一度きりの人生の中で、こんなチャンスがめぐってきたことに喜びと幸せを覚える」と話していた。(諌山美羽)