全品無料、なのになぜマーケットに?「誰でも来られて、みんなが楽しい」ねらいは福祉色を出さない“交流” 衣類800点が次の人の手に
“フリーマーケット” にずらりと並ぶ服…その数、およそ1200点!普通のフリーマーケットではありません。すべて無料の「0円マーケット」です。子どもたち1人につき5点まで服を無料で持ち帰ることができます。 【写真を見る】全品無料、なのになぜマーケットに?「誰でも来られて、みんなが楽しい」ねらいは福祉色を出さない“交流” 衣類800点が次の人の手に 琉球大学と沖縄国際大学の学生らが生活困窮世帯の子どもたちを支援するために企画した、無料で衣服を提供するイベント、「0円マーケット」です。衣類が不要になった人からもらいうけたものを集め、今回提供しました。 団体の代表を務めるのは、琉球大学人文社会学部4年の饒平名凜(よへな・りん)さん。 子どもの居場所づくりに関する活動に携わるなかで、支援を必要とする10代の子どもたちとより広くつながるために、ボランティア団体「彗」を立ち上げました。 ▽ボランティア団体「彗」代表 饒平名凜さん 「困ってます、ともらいに来るのはやりづらいし嫌だと思って、誰でも来られてみんな楽しいという形が理想。福祉色は出さずに、楽しいイベントとして捉えてほしくて」 特に力を入れているのは、「接客」。学生と会話をしながら、似合う服を一緒に選びます。目指すのは、心を開いてもらえる距離の近い「お姉さん」的存在です。 饒平名さん: 「何色系が欲しい?」 中学生: 「濃い色」 饒平名さん: 「長さ、ちょうどじゃない?良いね、試着室もあるからウエスト合わせられるよ。色褪せのない真っ黒がきれい。ちょうど似合いそう」 中学生: 「めっちゃいいです」 服を探す子どもたちから笑顔がこぼれます。 中学生: 「前回は自分が好きなものを見つけたりとかして、お宝またないかな?って探してます」 「捨てるのではなくて、欲しい人がもらえるというのがいい」 「お金をかけないで、子どもだけで選べるというのが良かったかなと思う」 金額を気にせず、自分が着たい服を自分で選んだ子どもたち。服を選んだあと、感謝のメッセージをつづりました。 ▽ボランティア団体「彗」代表 饒平名凜さん 「本当に困っている人に届いてほしい。新しい自分を見つけたり、困りごとが解消されたり、ほかの友達とつながるきっかけになってもいい」 今回のイベントでは、用意した衣服のうち800点が、次の人の手に渡りました。気軽に好きな服を選べる「0円マーケット」。子どもたちの笑顔に繋がっています。
琉球放送