軽部真一アナ「最も地味な私が…誰もがキャリアの中に“蝶ネクタイ”が落ちている」三宅正治アナ・伊藤利尋アナと“人生の分岐点”語る
三宅正治アナウンサー、軽部真一アナウンサー、伊藤利尋アナウンサーが『ボクらの時代』で鼎談。 12年半『めざましテレビ』のMCを務め9月で卒業する三宅アナウンサーと、三宅アナの同期で『めざましテレビ』の初回から出演を続ける軽部アナウンサー。 長きにわたり活躍するアナウンサー2人が、自らのアナウンサー人生の“分岐点”を明かしました。 【写真11枚】三宅正治アナウンサー、伊藤利尋アナウンサー、軽部真一アナウンサーの写真を見る
三宅アナの新人時代「大ミスをやらかして…」干された過去
伊藤: 三宅さん、スポーツ担当時代の若い頃は、苦労なくバーッといった感じですか? 三宅: いやいや、そんなことないよ。 俺、1年目で大ミスをやらかして…2年ぐらいスポーツから干された。 伊藤: え!? 軽部: 何をやったんだっけ? 三宅: スポーツ中継の時、提供を読むのが(収録ではなく)“生読み”だった。 「この番組は…」っていうのをミスるわけ。 伊藤: え!? 三宅: 長い提供名が(読み切れずに制限時間から)切れちゃったりした。 伊藤: そうしたら「三宅くん、もういいよ」となったんですか? 三宅: 「三宅をとりあえず番組から外してくれ」と言われて。 野球の実況をすごくやりたかったんだけど、野球にはつかせてもらえなくて、「これはもう…来年どうこうという問題ではないな」と思って。 「10年たった時に巨人戦がしゃべれるように力を蓄える時間を作ろう」と思った。 だから10年たった時にインタビューできるような、若い選手ばかりに取材をかけることにしたの、今のスターに聞いても10年後はいなくなるから。 そういうやり方をしたことが逆によかった。 10年先を見越した下積み期間を俺は作ろうと思った。 伊藤: 中長期のビジョンを立てていたということですよね。 三宅: 当時はさ、10年先に夢があったのよ。 視聴率20%のスポーツ番組が軒並みあったわけ。 伊藤: 巨人戦の野球中継の、あの感じね! 三宅: そこにゴールがあったから。 今はそのゴールがないよね。 どうしたらそういう目立つところにいけるか、そういうのって今は少ないじゃない。 そういう意味ではスポーツアナウンサーの若い人たちはなかなか大変だろうなと思う。