出先でも妥協のないゲーミングライフが送れる!? DELLの「Alienware」で究極セットを組んでみた
PCゲームといえば巨大なデスクトップPCを中心に、さながら七色に光る要塞のような環境を構築する......というイメージも今は昔。近年では、さまざまなゲーミングPC・デバイスのメーカーが省スペースで本格的にゲームを楽しめるさまざまな製品を発表しており、以前よりもカジュアルに本格的なPCゲームを楽しめるようになっている。 【写真】高い機能性を有する『Alienware m16 R2 ゲーミングノートパソコン』 DELLのゲーミングブランドとして知られる「Alienware」シリーズもそのひとつで、今年の初旬から春にかけて、さまざまな新製品が発表された。今回はノートPCから周辺ガジェットまで、そのインプレッションをまとめていく(どれもあくまで数時間ほど触れた印象であることは注意してほしい)。是非、これからの季節、新たなゲーミングライフを始めるきっかけになれば幸いだ。 ■ノートPCでも全力でゲームを楽しめる『Alienware m16 R2 ゲーミングノートパソコン』 一般的に「PCでゲームを楽しみたい!」と考えているユーザーにとって、ノートパソコンは冷却機能やパーツサイズなどの面から充分なパワーを発揮できないかも? と思われがちな存在であり、最初から選択肢として視野に入れていないという人も少なくない。一方で、もし本当に「どこでも本格的なPCゲームが楽しめる」のであれば、是非その環境を手に入れたいと思うのも、また事実なのではないだろうか(筆者は間違いなくそうだ)。 先日に発表された『Alienware m16 R2 ゲーミングノートパソコン』は、CPUに今話題の「Core™ Ultra Hシリーズ プロセッサー」、GPUには最大で「NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Laptop GPU」を搭載可能(今回は同GPU搭載モデルを使用)という、現在のゲーミングノートPCにおける最先端級のスペックを実現しており、ゲームはもちろん、動画編集などのさまざまな用途での活躍も充分に期待できるモデルだ。 従来であれば、こうしたハイスペックのノートPCは、どうしても同型のモデルと比べて接地面積や本体サイズが比較的大きくなってしまうことが珍しくなかったが、本製品は一見して通常の16型ノートPCと遜色ないサイズ感を実現しており、しっかりと「ノートPCとしての携帯性」を担保している。 実際の操作性もまさに「カジュアル&本格」そのもので、ノートPCでありながらも横滑りしない安定感や、キーボードとタッチパッドの操作が衝突せず、狭苦しさを感じることもないという絶妙な配置のバランスに唸らされる仕上がりだ。 『マインクラフト』のような定番タイトルが問題なく動くのは当たり前として、『バイオハザードRE:2』のようなタイトルでも最高設定でフレームレートが安定した状態(少なくとも60FPS以上)で動作するのには驚かされた。一方で、本製品には「ステルスモード」という機能が搭載されており、いつでもライティングをオフにして、静音かつ消費電力を抑えた状態で動作させることができるようになっている。 仕事などの普段使いでは堅実なノートPCとして、遊ぶ時には本格的なゲーミングPCとして、どちらも本気で使えるのが『Alienware m16 R2 ゲーミングノートパソコン』の魅力というわけだ。 ■競技レベルの実力と使いやすさ『Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス』&『Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード』 とはいえ、せっかくならマウスやキーボードといった道具にもこだわりたいのがゲーム好きというものである。『Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス』と『Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード」は、Alienwareが10年以上にわたってパートナーシップ関係を築いてきたeスポーツチーム「Team Liquid(チームリキッド)」からのフィードバックを取り入れて開発された、同ブランド初の「競技(eスポーツ)向けデバイス」となっており、ワイヤレスでありながらも競技レベルの使用感や機能性を実現したマウス/キーボードである。 まずは『Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス』から見ていきたい。なんといっても驚かされるのが、しっかりと手のひらで握りこむことができる安定感のあるフォルムにも関わらず、60g未満という超軽量ボディを実現しているということ。思わずインプレッションに際して「これ、ちゃんとバッテリー入ってますか?」と尋ねてしまったほどの軽さであり(もちろん入っている)、一方で「軽すぎて安定感がない」という懸念とは無縁のしっかりとした握り心地を実現しているのが素晴らしい。レスポンスや各ボタンの触り心地も抜群(ワイヤレスでの使用で0.25ミリ秒とのこと)でDPIなども細かく設定できるため、長時間に渡って細かな操作を要求される環境でもユーザーにしっかりと寄り添ってくれるだろう。 一方の『Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード』は、ワイヤレス接続を含む充分な機能性と最高に心地よい打鍵感を実現しながら、それらがコンパクトなボディに収まっているというのが最大の魅力だ。本製品はいわゆる「75%キーボード」となっており、テンキーが省かれている一方で、方向キーはそのまま残っているため、ゲーミング以外の用途においても幅広く使いこなすことが可能である。それでいて、キーは軽すぎず重すぎない、絶妙な力で入力できるようにチューニングされており、スコスコとした打鍵感が気持ち良く、思わずずっと打ち込んでいたくなるほどだ。ちょうど『Alienware m16 R2 ゲーミングノートパソコン』に載せられるくらいのコンパクトなサイズ感も絶妙で、一方で横滑りしづらいしっかりとした重量感とグリップ感を実現しており、(『Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス』も併せて)こちらもまた「カジュアル&本格」を体現したデバイスであると言えるのではないだろうか。 ちなみに、ワイヤレスデバイスで懸念されるバッテリー駆動時間については、『Alienware Proワイヤレス ゲーミング マウス』が1KHzポーリングで最大120時間、4KHzポーリングで最大32時間、『Alienware Proワイヤレス ゲーミング キーボード』が2.4GHz接続かつデフォルトのライティングで最大72時間、Bluetooth接続かつRGB無効で最大1800時間となっており、状況に応じて使い分けるのが良いだろう。 ■収納性抜群な『Alienware Horizonトラベル用バックパック18』でどこでもゲーミングライフを PC、キーボード、マウスと揃えたら、ヘッドセットも揃えたくなってくるのがゲーマーというものだろう。FPS/TPSのようなゲームはもちろんだが、場所を問わずに周囲の騒音を遮断してゲームの世界に没頭するためのヘッドセットは、いつでも本格的なゲーミング体験を味わうために必要不可欠な存在と言っても過言ではない。 『Alienware Tri-Modeワイヤレス ゲーミング ヘッドセット』はAlienwareブランドの中でもハイエンドなゲーム向けヘッドセットであり、4つの内蔵マイクロフォンを使用したアクティブノイズキャンセリングや、周囲のノイズを除去するAIノイズ キャンセリング マイクロフォン、遅延を最小限に抑えるためのTri-Mode接続(USB-Cワイヤレス ドングルを使用)など、ゲーム体験を損なわないための様々な機能が豊富に搭載された優れものだ。機能面だけではなくオーディオ面においても、近年では『サイバーパンク2077』や『Forza Motorsport』などでも知られるDolby Atmosへの対応や、40mmのハイレゾ認定ドライバーなど、見逃せない要素が多い。今回のインプレッションでも実際に本製品を装着してゲームをプレイしてみたのだが、痛くならない程度に密着感のある程良い装着感や、ノイズキャンセリングの効果、そして音の位置を正確かつクリアに捉えられる音質など、その申し分のない性能をしっかりと実感することができた。 さて、ここまで「カジュアル&本格」志向なデバイスを揃えたのであれば、最後に必要なのはこれらを運ぶためのバッグである。なんと「Alienware」ではトラベル用の”ゲーミングバッグパック”とも呼べるラインナップも。その中でも『Alienware Horizonトラベル用バックパック18』は、バッグを180度開いて簡単にノートPCを出し入れすることが可能という、移動の多いゲーマーにも嬉しい製品だ。もちろん、PC本体だけではなく、今回紹介したすべての製品を余裕で収納することができるくらいの収納性能を誇っており、これでまさに、世界中どこでも本格的なゲーミングライフを実現できるというわけである。 冒頭でも書いた通り、今や本格的にPCゲームを始めるにあたって、自宅でデスクトップPCを中心とした環境を構築するのは、あくまでひとつの選択肢でしかない。今回紹介した「Alienware」の(新製品を含む)カジュアル&本格志向なデバイスの数々などを使いながら、自分の生活に合わせて、どこでも自由にゲームを楽しむ。 たとえば、勉強や仕事の休憩時間にFPSの試合に挑んだり、移動時間を使って気軽に最新のAAAタイトルを試してみたり、旅行や出張、遠征先などでも欠かさずeスポーツの練習に勤しんだり(もちろんインターネット速度は気になるところではあるが)。本気でゲームを楽しむのに、必ずしも場所に縛られる必要はないのだ。それが現代らしいゲーミングライフのあり方なのではないだろうか。
ノイ村