<ソムタム田井のコスプレリポート>「モンハン」レイヤー 大迫力の武器や装備は実寸大で再現
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。 【写真特集】武器もスタイルも大迫力! 美女レイヤーの写真 一挙公開!
本稿では、5月12日にでんでんタウン(大阪市浪速区)で開催された「日本橋ストリートフェスタ2024(ストフェス)」で撮影、インタビューした「モンスターハンター」シリーズのナルガ装備を着こなす白冥にあさんと、キリン装備を着こなすまみちさんを紹介する。
「モンスターハンター」といえば、巨大なモンスターを狩って素材を入手し、それらを加工して強力な武器や装備を作り出していく過程が楽しいハンティングアクションゲーム。コスプレーヤーにとっても、そうした武具の制作はやりがいを感じるポイントだそうで、今回取材した2人ももちろん、自作で装備一式を用意したという。
白冥にあさんは、すべてを実寸大で再現することにこだわったと話す。
「武器や装備はゲームとにらめっこしつつ、一から自作で用意しました。せっかくやるからには実寸大で再現したいと思い、太刀を制作したところ、2メートルを超える大物になってしまって。骨の部分はゴツゴツ感を出すのにウレタンフォームを使用。刀身の反射も表現したくて、塗装にはかなりこだわりました」
装備では特に、肩部分の造形に注力したという。
「それと装備では、ナルガクルガの刺を表現したくて。肩の部分はウイッグを刺状にして張りつけました。全身に『モンハン』への愛情を注ぎ込んで2カ月かけて作った、思い入れのある一着です!」
一方のまみちさんは、装備の制作と同時進行で、体づくりにも取り組んだという。
「衣装、武器、ウイッグの造形はもちろん、メークにもこだわりましたが、それらに加えてハンターらしい体型を再現できるよう、毎日トレーニングも頑張りました。5年ぶりの『ストフェス』でこだわりの詰まったコスプレを披露できて、とてもうれしく思います」
取材・文:ソムタム田井