アストンマーティンのランス・ストロー（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

　F1アストンマーティンのランス・ストロール（25）が、スペイン・グランプリ（GP）の公式イベントをまさかの〝すっぽかし〟で国際自動車連盟（FIA）が処分を下した。 　ストロールは21日に行われた大会公式のファンイベントを無断欠席。これを問題視したFIAにより事情聴取が行われた。その結果、アストンマーティンに処分が科された。オランダのモータースポーツ専門メディア「レーシングニュース365」などがこの件を詳報している。 　まず、聞き取りに対してストロールは、健康上の問題から医師の診断を予約していたためイベントを欠席したと説明。ただ審査委員側は、そうした場合は規則に沿った対応が必要と強調。「アストンマーティンは首席医務責任者か医事代理人にストロールの医療免除を要請すべきだった」とストロール側は規定の申請を怠っていると指摘した。 「パイロットが緊急の治療を求めていたことに同情的ではあるが、健康上の問題が発生した場合、そのような場合に従うべき手順は、FIA第19・2条Cに規定されているように、チーフメディカルオフィサーまたはメディカルデリゲートに連絡し、ファンとの活動に参加しないための医療免除を申請すること」との見解を示した。 　こうした状況を考慮するとストロールの弁解は通らず、コミッショナーは医療免除を申請するための適切な手順に従わなかったチームに対して戒告処分を下すことになった。 　今季のストロールは不振に加えて、中国GPでダニエル・リカルドへの凡ミス衝突＆逆ギレ騒動などで批判が高まっている。かねて父ローレンス氏の威光を笠に着た〝ドラ息子〟との悪評も相まって、再びの問題行動が波紋を呼びそうだ。