大会総括を行う榊原信行CEO

　4月29日（祝・月）東京・有明アリーナで開催された『RIZIN.46』の大会総括を榊原信行CEOが行い、メインイベントのフェザー級タイトルマッチで初防衛に成功した王者の鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）を「RIZINのフェザー級を託すに相応しいチャンピオン」と大絶賛した。 【フォト】榊原CEOも大絶賛！鈴木千裕が金原正徳をKO撃破した瞬間！ 　鈴木は初防衛戦でベテランの金原正徳と対戦。戦前予想が大きく分かれる大一番だったが、1R終盤の怒涛のパンチラッシュで金原をKO撃破。完璧な勝ち方で自身のベルトを守った。 　榊原CEOは鈴木戦を振り返り「色々な意味で比較される2人だったが、金原は実力者でクレベルにも勝ったし、文句ない最強の挑戦者だったと思うが、その金原を圧倒的なワンサイドゲームで勝った鈴木選手の可能性、実力を改めて脱帽した。RIZINのフェザー級を託すに相応しいチャンピオンということで誇らしく思う」と大絶賛。 　続けて、期待されているパトリシオ・ピットブルの再戦についても「タイミングを見て海外に送り出したい」と、鈴木の全米デビューの考えがあることも明かした。 　そして、新たなRIZINの海外戦略の一環として実施した日韓対抗戦については、チーム戦にしたことでナショナリズムを刺激する盛り上がりから手応えを感じたと語った。 　また、RIZIN初のベアナックルルールで実施した第3試合については、初挑戦で見事なKO勝利を収めた篠塚辰樹を称賛。大会2週間ほど前に父親が亡くなったにも関わらずリングに上がり、最高のパフォーマンスを見せたことに賛辞の言葉を述べた。 　ネット上では既に“神イベント”との高評価を受けた中、会場で唯一ブーイングが飛び出したのが、第5試合で行われた“ブラックパンサー”ベイノアvs.井上雄策戦だ。米国修行から1年ぶりに復帰したベイノアの戦いに注目が集まったが、試合はお互い勝ちを意識しすぎてか、消極的な展開。最終的には判定でベイノアが勝利したが、ベイノアの成長を見たかったファンからすれば消化不良な内容に終わった。 　榊原CEOはこれについて「プロモーターも、ああいう作品しか作れないなら2度と呼ばない。負ける勇気を持って勝ちに行ってほしい。RIZINに上がってきた以上は魅せる試合をして欲しい」と苦言を述べた。 　次回は6月9日に東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催される『RIZIN.47』。ここには堀口恭司がセルジオ・ペティスと雪辱戦、クレベルがアーチュレッタと激突など、珠玉のカードが既に発表されているが、果たして今大会を上回る盛り上がりとなるのか、期待だ。