「光る君へ」清少納言が紫式部に激怒した理由は?
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)でききょう(清少納言)を演じるファーストサマーウイカが、6日放送・第38回でききょうがまひろに告げた「源氏物語を恨んでおりますの」に込めた心情に対する解釈を語った。放送後、ドラマ公式Xなどで公開されたコメント動画「君かたり内」で明かしている。 【画像】ききょう&まひろの友情が壊れる瞬間 これまで同じ学問に携わる者同士として絆をはぐくんでいたまひろとききょう。しかし、伊周(三浦翔平)から一条天皇(塩野瑛久)が今ではまひろの書いた物語にすっかり心を奪われていると聞いたききょうは激しく動揺。第38回「まぶしき闇」では「源氏物語」を読んだききょうが、まひろの局を訪れるさまが描かれた。
これまでききょうの「源氏物語」批評に熱い視線が注がれていたが、ききょうは「引き込まれました。あんなことを一人でじっとりとお考えになっているとはたまげましたわ。まひろさまは誠に根がお暗い」「(光る君が)玉鬘の君に言い寄るところのしつこいいやらしさなどあきれ果てました。されど、そういう困った男を物語の主になさって男のうつけぶりを笑いのめすところなぞ、誠にまひろさまらしくて」とききょうらしい物言いで褒めた。と、ここまではいい雰囲気だったのが、まひろがききょうに藤壺の女房として働くことを提案したあたりから雰囲気は一変。ききょうは「それはお断りいたします」と表情を硬くし、徐々に感情が高ぶらせながら涙を浮かべて「ところで、まひろさまはなにゆえ源氏の物語をお書きになったのですか? もしかして……左大臣様にお頼まれになったのですか? 帝の御心から「枕草子」を消してくれと。亡き定子様の輝きを…なきものとするために」と問うた。
帝の心を惹きつける物語を書きたいと思ったのは事実であると答えるまひろに、ききょうは「わたしは腹を立てておりますのよ、まひろ様に! 源氏物語を恨んでおりますの」と声を荒げるが、ウイカは本シーンをこう振り返る。