活発な梅雨前線の影響で、静岡県では線状降水帯が発生し、激しい雨が降り続きました。近畿各地では27日夜から断続的に雨が強まっていて、土砂災害や川の増水などに警戒が必要です。 　気象庁によりますと、28日午前11時前から静岡県西部と中部に活発な雨雲が列なる線状降水帯が発生しました。そのため気象庁は災害の恐れが急激に高まっているとして、緊急の情報を出し、厳重な警戒を呼びかけました。 　これは午後2時半ごろの奈良市内の様子です。1時間の降水量は20ミリを超え外国人観光客の衣服がずぶぬれになるほどの強い雨となりました。 　近畿各地では27日夜から28日の昼すぎにかけて、断続的に雨が強まり、大阪府堺市では1時間あたりの雨量が32.5ミリの激しい雨となったほか、関西空港と和歌山県の那智勝浦町では31.5ミリ、大阪市内でも25.5ミリの雨を記録しました。 　東海道新幹線は午前11時50分ごろから上りの新大阪～三島間、下りの東京～浜松間で一時運転を見合わせ、最大で50分を超える遅れが出ました。 　 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 　 （蓬莱キャスター） 　28日は近畿だけではなくても、関東にかけて広い範囲で雨が降って、交通にも影響が出ましたが、現在の様子を見ていきましょう。こちら現在の大阪駅ですが、雨は峠を越えて、今は傘をさしていますよね。ただ、この後もにわか雨には注意が必要です。 　朝の4時ごろに1時間に25.5ミリという激しい雨が降りました。なので、25ミリ、つまり2.5センチ分、大阪市内全体で水が溜まるぐらいの雨だったので、道路が川のようになった時間帯もありましたね。 　こちらは、難波の様子です。だいぶ人多いですね。 雨は止みまして、今は各地、皆さん傘を持っていませんけれども、にわか雨注意で外が気温25度くらいなんですが、湿度が80%以上あります。結構ジメジメしています。この後もにわか雨には注意が必要です。 　そして和歌山を見てみますと、和歌山に関してはまだ雨が降っていまして、今夜もまだ雨足が強まる可能性があります。29日の明け方まで和歌山県は雨が降り、山沿いでは多いところで、大雨がまだ予想されていますので、28日も100ミリ以上の大雨が和歌山県南部の山沿い中心に降りました。29日にかけて、土砂災害に念のため注意をしておいてください。 　では続いて、レーダーで雨の状況を見てみますと、まず雨雲の動き、西から東へと流れています。今、大阪、京都、神戸あたりは雨雲の隙間。この後、流れ込んできたとしても、まとまった雨雲ではありません。ただ、四国の雨雲は、この後、淡路島から和歌山県を通ってきますので、和歌山県に関しては、明日の明け方まで雨が降りやすく、まだ雨足が強まっているところもあります。 　今日は警報が滋賀県では発表されていましたが、現在、大雨、周囲法に各地切り替わっているような状況です。 　では続いて、雨の予想です。 　この後、夕方6時以降を見てみますと、特にやはり雨が降りやすい。そこまでこの後、にわか雨注意ですが、夜遅くにかけて、和歌山県では黄色い表示、雨足が強まる時間帯が真夜中ありそうです。朝の6時ごろにかけて、まだ四国の方から雨雲の通り道となりますので、土砂災害にくれぐれも注意して、今夜、今日たくさん雨が降った地域で、家の後ろに崖などあるお宅は、なるべく崖から離れた安全なところで身を寄せていただければと思います。 　 　あと、川の様子は見に行かないようにしてください。危ないです。 　29日明け方まで、和歌山、串本、雨ですが、午後は晴れもありそうです。その他の地域は、曇りのち、晴れ、明日暑くなります。こちら、気温を見てみますと、最低気温、最高気温を並べていますが、日中の気温が5度以上高くなって、大阪も29日30度です。 　また29日は、日差しが強く、湿気も残っているので、サウナ状態で蒸し暑くなります。室内でも熱中症は要注意です。30日の日曜日は朝から雨、今のところ、雨雲が兵庫県と、香山県のあたりを通っていきそうで、神戸、大阪、京都、滋賀県、奈良県北部に関しては、午前中雨ですが、夕方ぐらいは今のところ止む予想となっております。日曜日の気温も28度ぐらいで、じめじめしそうです。 　来週は連日熱帯夜が予想されていますので、夜の気温も下がりにくいです。食べ物の管理はちょっと注意していただいて、室内の熱中症も来週も気温が高いので気をつけましょう。