【解説】内閣不信任決議案否決 安倍派の4閣僚交代へ…最新情報は
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安倍派の裏金疑惑で揺れた臨時国会は13日、閉幕します。立憲民主党が提出した岸田内閣に対する内閣不信任決議案は否決されました。最新情報です。 ◇ 政権発足以来最大のピンチを迎えている岸田自民党を野党は国会でどこまで追い込むことができるのか。立憲民主党は党首の泉代表自らがその前線にたちました。 立憲民主党・泉代表 「今や岸田内閣は行動も政策も右往左往、支離滅裂であります。自民党、岸田内閣の責任は極めて重大。一刻も早く内閣総辞職を求めます。それをせぬというのなら衆議院を解散し国民に信を問うていただきたい。立憲民主党は堂々と、解散総選挙を受けて立つ」 野党側は立憲に加えて国民民主党、日本維新の会も賛成に回りました。国民、維新は補正予算の採決では与党と足並みを揃えましたが今回は一転、野党は結束し、政権への厳しい姿勢を示しました。 これで国会は閉幕し、岸田総理は明日、松野官房長官など安倍派の4閣僚を交代させる方針です。事実上の更迭となります。
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■人事の方針は、これまでと「真逆」に
――このパーティー券の問題が発覚してからおよそ2週間。ようやく人事か、とも思いますが岸田総理はどんな方針で人事を行うのでしょうか? 今回の人事は岸田総理にとって「いまだかつてない人事」になりそうです。人事の方針がこれまでと「真逆」になるからです。 ――「真逆になる」とはどういった意味ですか? これまで岸田総理の人事は「派閥均衡型」でした。しかし、今回は「派閥『脱却型』」が求められています。 どういうことか。これまで岸田流人事のコンセプトは自らの派閥が党内第4勢力で安倍派、麻生派、茂木派といった大きな派閥の力を得て「安定」を目指す「派閥均衡型」でした。 しかし、今回は「真逆」です。 ある自民党幹部は、今回の人事で大事なのは「派閥色を薄めること」と指摘しています。
■ポイントは“脱派閥”の一方で“沈みかけた船に乗りたくない”人も…
派閥のパーティー券をめぐる裏金疑惑が出たことである閣僚経験者は「諸悪の根源は『派閥』で人事では『脱派閥」を打ち出せるかが大事だ」と指摘しています。今回の人事ではこれまでは冷遇されてきた「無派閥」議員を「抜擢」する事が検討されています。 これに加えて今回はこの「沈みかけた船」にはのりたくないという事で打診がきても「入閣はちょっと…」と断ると言っている人もいて、だったら「火中の栗を拾うのは身内で」と岸田総理の出身派閥・岸田派からの起用も検討されています。