「ブギウギ」ヒロインの幼少期演じた澤井梨丘さん、ミュージカル初主演 大阪で来月
昨年10月から今年3月まで放送されたNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」で、ヒロイン・花田鈴子の幼い頃を演じた俳優、澤井梨丘(りおか)さん(14)が、12月7、8の両日に一心寺シアター倶楽(くら)(大阪市天王寺区)で行われるミュージカル「ネバーランド年代記-クロニクル-」で初主演する。チケットは即日完売となり、澤井さんは「びっくりしている。多くの出演者とともに感動を伝えたい」と意気込んだ。 澤井さんはオーディションで数百人の中から選ばれ、約2週間にわたって朝ドラの主役を務めた。今年4~6月に朝日放送テレビ系で放送されたドラマ「Believe-君にかける橋-」にも出演するなど注目を集めている。朝ドラ出演後は、街中で声をかけられる機会が増えたといい「とてもうれしかった」と初々しい笑みを浮かべる。 ミュージカルは、澤井さんが所属する芸能事務所「OFFICE MINAMIKAZE」(大阪市浪速区)がプロデュース。見習い魔法使いが登場する物語を執筆する作家と少女の交流を通して、命の重さや目的を持って生きていくことの尊さを描く。 エグゼクティブプロデューサーを務める同社の小山武秀社長は「地方の芸能事務所から新たなコンテンツ作りを発信する挑戦」と説明。同社はこれまで多くの映像作品を手がけたが、舞台作品は初めての試みだ。 大役を担う中学2年生は「不安もあったが、共演者のみなさんが支えてくれている。台本を読んだときの感動を伝えられるよう、走り抜きたい」と話す。 もともとはバレリーナを目指していたというが、朝ドラ出演を機に「俳優になりたいという目標が明確になった」と澤井さん。「もっと上を目指していけるように、いろいろな作品に出られるようになりたい」と将来の夢を語っていた。(格清政典)