坂野太絃と松本琉輝斗、ジュニア/シニアクラスでシリーズ初優勝。アメリカ選抜組も決定|EXGEL MAX CHAMP第4戦
シニアMAX
今大会も28台のエントリーを集めたシニアMAXで、公式予選トップタイムをマークしたのは金子准也。同クラスの上位争いに必ず絡んでくる金子だが、公式予選での一番時計は4大会目にして初となった。2番手には小山田隼、3番手にはポイントリーダーのクインティン・ルゥがつけた。 好天であった前回大会と比較するとポールタイムは約2秒落ちで、路面コンディションの難しさがタイムにも如実に表れていた。 予選ヒートで好スタートを決めたのはセカンドスタートの小山田。1コーナーで金子を捕えトップに浮上した。2番手にはクインティン・ルゥが続き、ポールスタートの金子は3番手まで順位をドロップした。 オープニングラップのS字コーナーではトップの小山田にクインティン・ルゥが後方から接触。小山田はここでリタイヤとなってしまった。 トップに立ったクインティン・ルゥは序盤から2番手以下とのギャップを築く。2番手には5番手スタートから浮上してきた松本がつけクインティン・ルゥを追うも届かず。予選ヒートトップチェッカーはクインティン・ルゥ。2位松本、3位金子、4位は冨田蓮となったが、クインティン・ルゥにはペナルティが科せられ2位以下の順位が繰り上げとなった。 繰り上げで決勝ポールスタートとなった松本は、1-2コーナーの攻防で3番手までドロップ。代わってトップに立ったのはセカンドスタートの金子だった。 一旦順位を落とした松本だったが、序盤に再びトップに立ち2番手金子とのギャップを保つ。その後方では9番手スタートの酒井龍太郎が大きく順位を上げ、金子を追う展開となった。 勢いのある酒井はトップの松本も捕えることに成功するが、そのトップ争いに金子と門田翔成も加わり4台による熾烈なバトルに発展した。 レース終盤にはトップの松本と2番手酒井の一騎打ちの様相となり、最終ラップの最終コーナーまで接戦が続いたが、僅差でトップチェッカーを受けたのは松本。念願のMAXチャンプ初優勝を遂げた。2位には今大会の台風の目となった酒井、3位に金子が入った。 予選のペナルティで24番手スタートとなったクインティン・ルゥは決勝で追い上げ、7位でレースを終えた。 ■松本琉輝斗コメント: 「いつ雨が降り出すかわからない難しいコンディションでしたが、優勝することができとても嬉しく思います。いつも指導してくださるHRS代表の服部さん、メカニックの山口大耀君のサポートに感謝しています。次回最終戦も優勝できるように全力で頑張ります!」 EXGEL MAXチャンプの大きな賞典である日米交換留学は、8月の鈴鹿大会にアメリカ選抜を招き、同じく8月にアメリカで開催されるUS TROPHY FINALに日本選抜ドライバーを派遣する枠組みとなっている。 今回、各クラス1名選出される日本代表はジュニアが澤田、シニアはクインティン・ルゥに決まった。既に瑞浪サーキット開催の4ラウンドを経てミニクラスの代表に選出された林樹生を加え、3名のドライバーが初めてアメリカに渡り、北南米のトップクラスのドライバーたちに挑むこととなった。 日本で今シーズン圧倒的な強さを見せてきたこの3名がアメリカでどのような戦いを見せてくれるのか、注目したい。
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